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白老の自然情報

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核燃料サイクルの嘘 複利システム倍増時間 廃炉・放射性廃棄物処理場列島に

2011-07-20 10:36:10 | 原発・エネルギー
核燃料サイクルについて少し調べてみると、「核燃料サイクル」というのは、まあ「悪夢のエネルギー自転車操業」といったところでしょうか?

高速増殖炉の寿命、放射性廃棄物の処理、廃炉、… 日本列島が、廃炉と放射性廃棄物処理場列島になるのではないでしょうか?
以下に調べたことを紹介します。

核燃料サイクルって何?(さよなら原発神戸ネットワーク 脱原発入門講座

核燃料サイクルの「夢」
天然のウランには、燃える(核分裂する)ウラン235と燃えないウラン238の2種類がありますが、そのうち燃えるウランは、0.7%しか有りません。
 ウランを燃料にする現在の原子力発電(軽水炉)だけだと、石油よりずっと早くウランを使い果たしてしまいます。ところが、燃えないウラン238も原子炉の中で中性子を吸収してウランより燃えやすいプルトニウム239に変わります。 そこで、このプルトニウムを取り出して高速増殖炉という特殊な原子炉で燃やします。 その時ついでに、プルトニウム燃料の周囲に燃えないウラン238を入れておきます。こうすれば、プルトニウムが燃えるかたわらでウラン238が新たにプルトニウムに変わって行き、燃えたプルトニウムより多くのプルトニウムを生みだすはずでした。このプルトニウムを取り出して再び利用すれば、無限のエネルギーが生み出せる、というのが「核燃料サイクル」という夢物語です。

ところが、

高速増殖炉とプルトニウム倍増時間 90年という予測 れんげ通信ブログ版

NHKスペシャル ルトニウム大国日本第2回 核燃料サイクルの夢と現実についても書いてくれてあります。

核燃料サイクルに未来はない(特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部)
一部転載
高速増殖炉の変換効率の悪さは酷いものだった。寿命が30 年しかない「もんじゅ」が1 年間運転できるプルトニウムを作るには95 年かかるのだ。すでに廃棄が決まったフランスのスーパーフェニックスは最も進んだ高速炉だったが、プルトニウムを増やすことはついに出来なかった。無限時間かかるのである。ドイツのカルカー増殖炉は挿入したプルトニウム燃料が増えるどころか減少した。ソ連のBN600 炉は130 年かかった。最も早く高速増殖炉に見切りをつけたのは1977 年、カーター大統領のアメリカだった。結局、高速増殖炉の期待は裏切られた。増殖率を今より上げようとすれば、制御が不可能な限りなく原爆に近い設計になる。世界はこうして高速増殖炉による核燃料サイクルをあきらめた。未だに夢から覚めないのは、唯一日本の専門家と政治家、そして自主的な判断能力に欠ける電力会社の幹部だけである。彼らに日本のエネルギーの未来を託すのは危険である。彼らは1 年後の自分しか考えないが、残された40 年はすぐにやってくるからだ。

システム倍増時間 (独法 日本原子力開発機構)
 核燃料の増殖の効果を考える指標の一つ。燃料の増殖による核燃料の増加量が、原子炉に装荷される核燃料と、原子炉の外に存在するもの、すなわち、貯蔵中、再処理中、輸送中、加工中の核燃料の合計量に等しくなる(システム全体の核燃料が倍増する)のに必要な時間。

そこで考え出したのが、「複合システム倍増時間(複利システム倍増時間)」

高速増殖炉サイクルの研究開発に関していただいたご質問について 平成17年1月28日(内閣府原子力委員会)
質問
第16回策定会議で示された参考資料1の「各高速増殖炉の設計結果の比較」をみますと、資源有効利用の観点から「複合システム倍増時間」の根拠(諸前提、入力数値、計算式など)を示してください。
回答
複合システム倍増時間(複利システム倍増時間)の定義
複合システム倍増時間とは、複数の高速炉を稼動させ、生成されるプルトニウムなどの核分裂性物質(燃料)が、1基の高速炉分だけ生成されたら、ただちに、1基の高速炉を稼動させ、さらにこの炉も加えて、次の1基の高速炉分生成されたら、また、1基の高速炉として稼動させるという方式を採用した場合、最初の複数の高速炉に装荷した燃料の2倍の燃料量が、核燃料サイクル全体として、高速炉内と再処理等のための炉外貯蔵量の合計量として生成されるまでの年数のことを意味します。1 基のみで燃料を倍増する場合に比べ、複利効果が期待できるため、約0.7 倍(ln2)となります。
試算結果
複合システム倍増時間 [年] ナトリウムで炉46年 ヘリウム炉で73年 鉛ビスマス炉で 48年

核燃料サイクルは愚かな選択特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部









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