2009年の総選挙において、民主党に1票を投じた有権者は何を望んだのだろうか?
コンクリートから人への掛け声・「税金のムダづかい」をする仕組みを改める・高速道路無料化・子ども手当・年金制度の一元化・最低保障年金・地域主権・農業の戸別所得補償制度・ガソリン税等の暫定税率の廃止etc.色々あった。
当時、私なりに考えたことなどを書いてみる。
○「コンクリートから人へ」
公共事業はずいぶん減らされてきた。必要なコンクリートもあるし、“コンクリート”で食べている人達も多くいるから、雇用の受け皿を用意しておかないと失業者が増える。“介護へ”などと簡単に言うが、子供の教育費などで大変な50過ぎのオジサンが、介護で食べていけるだろうか疑問。今の介護は低賃金の若者の犠牲の上に成り立っているのではないだろうか。とても安心できません。
○「税金のムダづかい」をする仕組みを改める。
大いにやってもらいたい。
国営諫早湾干拓事業
止められない公共事業の典型だろう。やってしまうと元に戻すのも困難。どうするのだろう。
http://www.justmystage.com/home/kenshou/index.html
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CD0000139&kw=%EB%DD%C1%E1%CF%D1
○高速道路無料化
料金所は要らなくなるが、道路の維持費は必要だろう。
ガラガラの高速道路と、数珠つなぎ状態の一般国道では2車線3車線化工事が… 少なくともこれは何とか出来るかもしれない。
選挙前にも山崎養世氏の話もTVで見ましたが、私の頭では理解できませんでした。
その後の山崎養世氏の話↓ もう一度聞いてみよう。半分くらいは納得!
http://www.youtube.com/watch?v=QzsvV1xbdOE
私の中では優先度は低い。
○子ども手当
当時から異論が噴出していました。所得制限については、所得税の税率でも調整は可能だろう。所得を把握する事務費もかからない。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/234.htm
いつも失業への不安・そして生活保護への滑り台への不安を感じているようでは、少子化は止まらないだろう。
社会の仕組みを“共働き”を前提としたもの変えていく必要があるのではないか。
その意味で、“配偶者控除”を廃止するのはOKです。成年扶養控除廃止は問題ありではないか?
○年金制度の一元化・最低保障年金(まとめて 社会保障と税の一体改革ということだろう)
与謝野を頼んでしまったことで、重要な点が抜け落ちる可能性が大きくなってきたようだ。
民主党に人材がいなかったのだろうか?
自前で民主党案をまとめて、選挙で判断を仰ぐべきではないか?
国民年金保険料の納付率が60%を切っていては、“100年不安心年金”だろう。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000003sa6.html
高校・大学を卒業しても仕事がない・奨学金も返せない。失業すれば生活保護へ滑り台。
小泉内閣の謳い文句の一つ“再挑戦できる社会”は何処へ?
http://www.kantei.go.jp/jp/kouzoukaikaku/index.html
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumisouri/index.html
再挑戦できるのはお金があるホリエモンくらい?
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/05/post_4683.html
年金を払えない人の老後をどうするのだろうか? 自己責任だから放って置け?
A「無年金」が発生しない年金制度が必要。「最低保障年金」が必要かもしれない。
B. Aが実現すれば、難しい年金制度の一元化は出来なくてもやむを得ないかもしれない。
C.社会保障番号は必要。脱税など縁がない一般人には問題ないと思います。
第3号被保険者問題などのも起きないだろう。
リストラされてから何年かがすぎましたが、年金と健康保険が何度も変わりました。3号被保険者にもなりました。
夫婦どちらの勤務先も親切で、すべての書類を用意してくれ、記入して印を押せば終りました。
事務費もかさみ、小さな企業では面倒見てくれないでしょう。
年金制度について、学校で習った記憶はありません。3号被保険者問題は起こるべくして起こった問題だと思います。
「雇用の流動化」「労働市場(人間の尊厳にかかわる最も嫌いな言葉)」などの言葉が当たり前の社会では、必要だと思います。
勝間さん、あまり好きではないけれど…
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2009/01/post-9.html
歳入庁・社会保障番号は必要だと思います。
ある経営コンサルタントのブログ
社会保障カード(仮称)について
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/03/02.html
ここまで話を大きくすると、賛成は出来かねる。介護・医療まで、どうして大きな話にするのだろう。
“住民基本台帳ネットワークシステム”は今どうなっているのだろう?
問題の「総合支援資金貸付」はこれらしい。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/safety_net/66.html
“闇社会の標的に”NHK クローズアップ現代
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3002
お金を配ったり、貸したりすれば良いというわけでは無い事は確かです。
社会保障の給付と負担の現状と国際比較↓
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/09/03.html
2月19日北海道新聞朝刊に、道新と北大が行った、世論調査の結果が載っていました。
消費税については、「社会保障が充実するならやむを得ない-53%」
「現状の社会保障が将来も維持されるならやむをえない-28%」だったとうい。
私もそう考えます。不安定な世の中がからこそ、しっかりした社会保障が必要です。
預金を取り崩しながら生活している身では厳しいですが、子供世代のことを考えると何とかしなければなりません。
民間の保険会社が「一生保障します」などとCMしていますが、私が死ぬまであなたの会社は存在していますか?
と問いたいと思います。
私は、アメリカ型の自己責任だけの社会は受け入れられません。
○農業の戸別所得補償制度とTPP
突然TPPを言い出したのには驚きました。急ぎすぎで無茶です。
お金を配るだけなので、あまり賛成できません。専業農家の意見を聞くべきです。
TPPについても、知事はじめ反対を叫ぶだけで残念です。
専業農家が担う北海道の農業をどうしていくのか、どんな支援が必要なのか、農業者自身から声を挙げるべきです。
このままではTPPと無関係に行き詰まります。
今小麦など穀物が値上がりしています。
今後、間違いなく“食料危機”がきます。
食料をこれ以上外国に頼っていいのでしょうか?
2009年の総選挙で、民主党のあれだけの大勝は意外でした。
「戸別所得補償制度」「兼業農家」何かありそうな“匂い”がします。
○ガソリン税等の暫定税率の廃止 地球温暖化防止財源にしては?
国会中継をやっていますが、小沢さん問題、前原さん外国人献金問題etc.うんざりします。
最後に
政府としては、はっきり言えないことなのでしょう。
これからは、普通の人は共働きしないと、これまでの生活を維持していくのは難しいだろうと思います。中国・東南アジア・インドなど、賃金が全く違う所と競争しなければならないわけで。
よほど高付加価値の製品やサービスを供給するか、どこかの国のように“お金を転がす”ことで食べていくしかないのだろう。
税や社会の仕組みを“共働き”を前提に変えていく必要があると思います。
少子化対策・子育て支援を含め、社会保障と税の一体改革も同じ。
それにしても、小沢一郎とはどんな人物なのか?
小沢さん以外は、思考停止なのでしょうか? そんな事は無いでしょう?
小沢一郎の政策とオピニオン
http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/index.htm
“選挙屋”小沢一郎
http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2009/ar20090723115326.html
小沢一郎論
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100315/1268596044
http://electronic-journal.seesaa.net/category/7466989-1.html
“宇宙人”鳩山さんは、“おぼっちゃん”だったという事なのでしょう。
今度の選挙では、鳩山さん落選の可能性大ですよ!!