白老の自然情報

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今年も鮭の稚魚がみられる季節になりました

2011-03-01 20:26:39 | サケの観察
ウヨロ川でも鮭の稚魚がみられる季節になりました。

豊平川では1月に↓確認されているようですが、ウヨロ川では2月27日に確認しました。
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_sake/index.php/2011/01/19/3536/

鮭の稚魚を見るのは意外に難しいです。近づくと素早く逃げ去ります。
ですから、もっと早くに浮上していたのかもしれません。

今日は朝から雪で冬に逆戻りの感じですが、昨日は気温が低めで晴天だったのでウヨロ川へ出かけることにしました。

オーシャンファームからは、オロフレ山とホロホロ山が綺麗に見えました。



早速川へ。稚魚は川岸の流れが緩やかで浅い場所で見ることができます。



慎重に近づき、何とか写真に収めることができました。



「卵黄のう」は見えないので、浮上してすぐではないようです。
http://www.food.maruha-nichiro.co.jp/salmon/jiten/jiten01.html

小さな稚魚が、産卵床からどのようにして浮上するのでしょうか?最近考える謎です。
あちこちで、秋に親の鮭が産卵した産室のようなものが見えますがが、これも謎です。



小さな波紋が広がっています。稚魚が何かを食べているようです。



河原へ移動して水面を良く観察すると、小さな虫が水面に落ち流れていました。
これが、ユスリカなのだろうと思います。



10℃近くの湧水がある小さな支流では、ウヨロ川本流よりやや大きな稚魚が活発に泳いでいました。



流れの緩やかな「淵」の落ち葉溜りには、骨と少しの皮だけになったホッチャレの姿が少し残っていました。



陸上には骨の切れ端しかみえません。
昨年は、遡上時期に何度か大雨が降り多くのホッチャレが河原から流されました。
毎年河原のホッチャレを食料とする生き物は大変な冬だったのではないかと思われます。

2月15日 河原に死んでいたキタキツネは骨だけになっていました。
群がっていたカラスと、ひょっとしてオジロワシが食べたのかもしれません。



冬の食料をホッチャレに依存していたキツネが餓死したのかもしれません。

食べ物を求めて川原をうろつくキタキツネ食べ物を求めて川原をうろつくキタキツネ


日当たりの良いところでは、蕗の薹が顔を出していました。



オニグルミはまだ真冬のままのようです。



エゾニワトコの芽は大きく膨らんでいきています。



エゾノキヌヤナギは、鱗片を脱ぎ始めています。



ケヤマハンノキの雄花は赤味を帯び始め、開花が近付いているようです。



ウヨロ川はサケを中心とした命のつながりを間近に観察できる川です。