3月7日(日)に、国道325号線の立野に架かる「新阿蘇大橋」が開通した。
地震で崩落した元の橋の位置より600mくらい下流の黒川に架橋された525mの橋である。
今回のような地震による被害が、一気に橋全体に及ばないよう特別の工夫がなされているらしい。
開通の混雑も、少しは解消しているかも知れないと平日の10日に、相方と俵山トンネル越で南阿蘇へ。
(俵山峠の風力発電)
風力発電施設は、前回の地震で壊れたものは、最上部の3基を除きほぼ再建された。
季節により、時間により熊本平野から阿蘇へ、あるいは山風となって平野部へと風が入れ替わって年中吹いている。
以前はパラグライダーの練習場もあって、まさしく風の谷のナウシカ状態だった。
出発が遅かったので、相方のエネルギーモニターにアラームが発生。
燃料切れ直前ということで、阿蘇望の里で少し早めの昼食に。
(阿蘇望の里レストランから阿蘇の山々)
驚いたのは、その人の多さ。
かなり広い駐車場なのに、待つ車が多い。
早めにレストランに入ったら、何と順番待ちの列が出来ている。
暫くしたら、ウッドデッキの上のテーブルも満席になってしまった。
下の芝生の広場のドッグランのコーナーでは、沢山の犬が大はしゃぎ。
勿論人間も大はしゃぎ。
どっちかというと、犬のスタミナの方が上。
食事が終わって、帰り道に325号線を通り「新阿蘇大橋」の方に向かうことに。
(新阿蘇大橋)
南阿蘇側には、展望所も設けられているが、もちろん駐車場は満車で入れて貰えない。
橋の上を通過してそのまま立野側に進まざるを得ない。
立野側には、高台があるのだが展望所は設けられていない。
ただ、昔の57号線の旧道が通っているのが見えたので、そこに車を進ませてみる。
(手前が国道57号線)
地元の人以外は、この道を利用する人は少ないらしく、我が家専用のスペースとなった。
復旧して間もない国道57号線と、新しいトンネルを通る自動車専用道路、そしてこの橋を渡る325号線、それに俵山トンネルの県道。
ほぼ、全ての道路が開通して阿蘇へのアクセスは格段に向上した。
後は復旧工事中の、第三セクター南阿蘇鉄道が立野から高森まで開通すれば地震前の状態に戻る。
てなことを思いながら眺めていたら、後ろの方で列車の音が。
(JR豊肥本線)
熊本から大分の方に伸びるJR豊肥本線は、ここ阿蘇の立野が最大の難所。
勾配が厳しく、日本でも数少ない列車のスイッチバックが行われるところ。
上を通る列車は阿蘇に向かって走っているので、スイッチバックを終わったところである。
立野駅は、乗っている列車がまるで逆の方向に走り出すので、慣れないお客はびっくりして内心喜ぶ。
この列車と国道と、新阿蘇大橋に阿蘇の山々まで写し込めたら凄い写真になるだろう。
第三セクター南阿蘇鉄道も、この新阿蘇大橋の直ぐ下流で鉄橋を渡ると直ぐトンネルで撮影の穴場だった。
暫くすると、白川の洪水調整用穴あきダムも出来るので、この辺りは自然と構造物の競演になってしまいそう。
それにしても、この人出はなんだろう。
よく考えたら、自分も人出の一人だった。
「問題を知らぬ振りなら直ぐできる」・・・・しろ猫