今日は、玉名にある蓮華院誕生寺への吟行会へ。
出発は例によって7時半に吟社で待ち合わせ。
慌ただしく相乗りで出発。
(南大門から本堂・五重塔を望む)
玉名平野の中心に位置する、基本的に平地の蓮華院誕生寺だが、途中で一般道を跨いだりする参道のため結構アップダウンもある。
特に一段高くなった南大門からのロケーションはなかなかいい。
(五重塔)
住職の説話によると。五重塔は佛の電波塔ということで、受信感度をあげて周波数チューニングが必要なのだとか。
なるほど、上手いことをおっしゃる。
とても元気よくハキハキした説話というか法話でユーモアがあり聞きやすかった。
たぶんチューニングがぴったりだったのだろう。
吟社の会長と、副主幹が梵鐘をついて喜んでいた。
きっと御利益があるに違いない。
昼食の後、市民会館に移動して句会を催した。
属目吟を2句と席題「歩く」を1句提出。
今回はどういうわけか、天賞に1句入賞できた。
個人的には、一押しは別の句だったが評価は選者がするもので、結果はオーライ。
会の最後に、玉名川柳会の女性のウクレレの伴奏に合わせて、歌をうたった。
(参加者全員で合唱)
「背比べ」と「バラが咲いた」の2曲を、楽しく歌った。
伴奏も上手だったが、手際よく配られた歌詞カードも良かった。
前回の阿蘇吟行では、フルートの演奏だったから、幾つもの趣味を持っている人が多いということだろう。
句会が一気に楽しい思い出になるから不思議な効果がある。
句会解散の後、乗り合わせの大先輩が蓮華院誕生寺の「奥の院」に詣でたいと言い出した。
そこで、3名で奥の院まで車を走らせた。
(蓮華院誕生寺奥の院)
閉門時間まで30分しかありませんよ、という受付の女性の確認の言葉を尻目に大先輩はサッサと入門。
大梵鐘の前を通りかかった。
ここは日本一はおろか、世界一かという大梵鐘がある。
五重塔だって、超弩級の大きさ。
大先輩が、その大梵鐘を突きたいと言い始めとうとう受付に引き返して申し込んだ。
(大梵鐘)
説明によれば、37トンを優に超える大物の鐘。
いかほどの料金を払ったかは、あえて聞かなかったがそれなりの金額の筈。
寺の修行僧のようななりの裸足の僧が急遽登場して、願いの筋を聞いた後読経をあげ、更にその後鐘の付き方を説明。
3人共、とても香りの良い香木の粉のようなものを手に受けて、両手のひらで擦り服の上から香りを移す。
何やら身なりを整えさせられて、3人が同時に3本の綱を持って、僧の合図に従って鐘を3度ついた。
1つき毎に読経をあげ願い事を・・・。
まあまあ、その音の大きさ・深さは今まで聞いたことのないレベル。
蓮華院の本院の梵鐘の音とは、格段に違うご~~~~~~~んという音。
多分遙か彼方の、玉名の町の人達にも聞こえたことだろう。
句会の歌と、大梵鐘の音で感激してしまって句会の内容が飛びそうになった。
が、折角だから没で落とされた残念な句でもUPしておくことにしよう。
「煩悩があって明日の花の種」・・・・しろ猫