町の東にある木山城趾公園には、花の咲く草木に句が添えられているものがある。
咲く時期に訪れ、句も一緒に楽しむのもいい。
(馬酔木の花)
このくらい咲くと、目立たない部類の花でもそれなりに目立つ。
自然のものは白が多いが、園芸種なのだろう薄いピンクに見える。
故郷の山「鞍岳」に、馬酔木の群生する場所があるが、まさしく丘のように広がっている。
高い山なので、開花時期はもう少し遅くなるが、春リンドウと共に楽しめる。
(ユキヤナギ)
前回来たときは、1~2輪がやっと咲いた感じで、雪には見えなかったがどうやら見頃を迎えた。
かすみ草と同じように、集団で存在を感じさせるタイプ。
かたまってこその雪柳である。
そよそよと吹く僅かな風にも、健気に揺れる。
(白木蓮)
そうであるかどうかは、少々疑わしいが、句碑があるのでそういうことに・・。
(白木蓮の句碑)
白木蓮は、天に向かってアピールしている。
下から見上げる人間は、その天を敬う心根に共感する。
(こぶしの花)
白木蓮と、こぶしの境界がよく分らないが、花はやや小降りである。
(こぶしの句碑)
遠く雪の峰を見る季節に、麓ではもうこぶしの花が咲く春が。
(レンギョウの花)
句碑はなかったが、白い花が多い中で黄色の花が目立っていた。
レンギョウも以前は句碑もあったのだが、地震で壊れてそのままになっている。
季節は巡り、咲く花も代わっていく。
上を見たり、足下の句碑を見たりと楽しみもさまざま。
「逃げ出した句は掴まらぬ忘れ草」・・・・しろ猫