人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

D会ー謎の秘教団体ー

2015-02-23 15:38:06 | 秘教、その他団体
私の表向きプロフィールによれば、大学卒業後大阪で就職したことになっています。
東京生まれ、東京育ちの私が何で又そんなことに?…出向か何かでも?…
いいや、違います!
今の私が客観的にその真相に迫って観るならば…こりゃあ、魂消てしまう!
昭和53年頃私は精神的な探究に突然燃え出し、心象に実に様々なヴィジョンが飛び交い、気が付いてみれば一歩足を踏み出してしまった!というそのプロセスの中で起きたことなのでした。
そう、それは正に起きたことです。尋常な人間ならこういうことは自分からはやりませんて…(笑)
そしてあの時、そういう状態になっていた私だから…そうなった、ということです。
事の次第は、[人類の復活」という一冊の本との出会いです。著者西村忠義さん…これが又運命的なものでした。
一度もお目にかかれないまま、10年程前に亡くなられましたが、この本によって私の内面のある部分は切り開かれたようです。
キリストの聖霊体験、ある神社での神秘体験とを合わせ持つというこの著者の文章は、この奇しき出会いに至る私の歩みを暗示していたかのようでした。
書かれてある内容は、関西を中心とした宗教者、霊感者、神業者(要するに神サマ関係の人たち)との交流を主に、思想家、詩人のような視点での覚書と言ったらいいのでしょうか…私はその中で、元の神による経綸を打ち出した大本は既にその使命を終え、その継承をしているらしき、いくつかの団体について述べているのに注目したのでした。
その一つとして紹介されていたのがD会です。
何でもそこは、出口聖師の神格である坤の金神が鎮まっていたとされる、神島の対岸にある霊山の麓に拠点があると言います。
そして変性男子(大本では出口なお)、変性女子(出口聖師)に比定される二人の霊信の発現者が居ると…
私は僅か数行の情報だけで、この実体のよく分からない秘教?団体を訪れたのは昭和53年夏のことでした。
と言っても、その冒険に初めて乗り出したのは、その神秘めいた本拠でなく、そこの神戸に有った支部でしたが…
何の前触れも無く、そこの扉を開いたのですが、手伝いの人らしきお婆さんが出てきたので、挨拶を交わしたら彼女はすぐ引っ込んでしまわれました。
その時、奥の方から聞こえてきた、その人が誰かに向かって話していた言葉は今でも覚えています。
「大変な人が来ましたよ!」(笑)
後で聞いたら、その団体の昭和28年の発足以来、外部から突然そこへブラリとストレンジャーが(しかも東京からはるばる)訪ねてくるなど、前代未聞のことだったそうです。
と言うのも、そこの関係者は殆ど直接、間接問わず親子とかの縁故関係で成り立っていたのです。
やがて、Mさんという人が応体に現れて、大本の仕組みの継承について触れようとして、話を聞き出そうとしたのですが、これがいささか当てが外れていたようです。
その団体で聖典と言われている書き物を見せてもらったのですが、私はすかさずMさんにこう尋ねたものです。
「これはお筆先、神示のようなものでしょうか?」しばらくして、これが一寸ズレた質問だった事に気が付きましたが…(笑)
そして意念を集中して、この団体が如何なることを発信し、いかなる活動をしているかについてレクチャーを受けたのですが、どうも要領を得ませんでした…。
このように私とD会との最初の関わりは、いささかスレ違いに終わった感がありました。
しかし、私はその後、小池辰雄先生やベルジャーエフを知り、キリスト教的な感性を身に覚えるようになりました。
それは一口に言うなら、霊なるハタラキに根差した、共同体的なものへの歩み寄りと言ったらいいでしょうか…
そうしたものに共感して行くにつれて、最初は読むことさえままならなかった、D会の書き物も何故か吸い込まれるように引き付けられるようになって行きました。
これは54年初頭に私に芽生えたあの感覚とも無関係ではありません。
そうしてその年の夏、今度はいよいよその本拠に赴いたのです。
そこで初めて私にとっては運命の人、M女史と出会う事になります。
その時は、あいさつ程度だったのですが、初めて声を掛けられた言葉が「貴方は霊感の方ですか?」だったのには、面くらいました。
多分、女史は私が霊感詩人西村さんの関係の人間と勘違いしていたのでしょう。
この時は、あの「要の神示」を出していた、もう一方の大本の継承団体(これは本格的と言えるものです。ただしすぐに潰えてしまうのですが…)をも訪れました。
今から考えると、もうこの頃から、私の気づかないところで関西移住計画が進行していたのかも分かりません…。









コメント
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