人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

協会から離れて

2017-08-15 14:23:01 | 秘教、その他団体
私は少し前に、大調和協会の命位様は、その半生について書かれたものは、残されていない、というようなことを書いてしまったのですが、これが実は、ところどころ欠落したものながらも存在していたのですi
命位様帰神の一年後の平成9年春、協会から出された「天之命、地乃身」という追悼文集の中に載っていたのです。
私はそういう書物が送られてきた記憶はあったのですが、その文章を通読した記憶は全くありません。
もしかしたら、手にとって見たこと自体、ごく最近になってからだったのかも分かりません。そして初めてそれを読んだのでしょう。完全に念頭から離れてしまっていた次第なのです。
ところで、この文集には、"おや、私の命位様への追悼文というのは...無いi" それもそのはず、そういう依頼は受けてない...別にそれに対して特別な感情など無いが...命位様帰神の直後、協会の後継者のM先生に気持ちを伝えた手紙を送った記憶はあります。(あれが追悼文の代わりになるには、あまりにも、その...揮発性、アクの強いものだったでしょうか?)
この事情は"私は本当に協会とは、疎遠になってしまっていた"、ということを伝えているのです。
あの平成4年春の神戸集会での私の"爆発炎上"以来、私と命位様、協会には容易に埋められない溝が出来てしまったのでした。
これは、それが切っ掛けで、ずっと私に内包していた、横たわっているものが顕在化したことに由るのです。これには言わねばならないことが沢山あるのですが、その壁の突破に向けられたこと(実際一瞬でしたが、突破されたのですi)からそんな事態になってしまったのですi
理屈は色々付けられますが、現実問題として私の協会に向けられていた通路は塞がれてしまったのです。
唯一の理解者(だと思っていた?)命位様にも、今まで通りのように接することが出来なくなりました。
これも全て私が原因だった...何て言ってみたが...言い訳がましいですが、そういうことで片付いてしまうことが、協会的、大聖業(おおみわざ)的解決になるとは全く思ってません。
実際、こちらでも、あちらでもない、自他両成(りょうじょう)のハタラキ無しにはどうともならないものだったのです。
このままずっと障壁となるものを抱えたままで居られるはずもなく、これは唯一人、命位様と全身全霊をもって向き合わなければならないと思っていた矢先..."ああ...協会への道はなんと遠く、そこには厚い壁が横たわっているのだろう..."
「命位様の容態が悪い」という知らせを受けてから、突然の訃報を知ったのは、なんとあっという間だったことだろうi
"私はなんでそもそもこの関西の地に居るのだろう...こういうものを頭に描いていたはずだったが、求めて止まなかった普遍調和世界の現成に自分のまるごとをぶつけようとしたのではなかったか..."
"もう、どうでもいい..." 自分の中から何もかもが抜けて、スカスカになったような感じでした。
命位様を失くしてからは、完全に協会とは疎遠になりました。
私は成行でなったにすぎないのですが、一応所謂"同士"と言われる協会での位置付けの最後の者でしたが、それは謂わば"旧体制"の最後ということであり、私が知らない内に"新体制"が始まっていたのです。
ところで、この文集を読んでいる内に、私はある人のことを突然強く思い出されました。
その人とはほとんど親しく交流したことが無かったのですが、長く協会に奉仕されていた、元トーフ屋さんのMさんのことです。
トーフのように、ふにゃふにゃと柔和で、寡黙な人でしたが、その人が追悼文の中で命位様と交流を通じ"おおみわざ"に触れ、所謂回心体験に預かったことを「今までの自分とは全く違ってしまったのです」などと書いているのです。
この人が私の先の件について「僕は分かっているよi」というようなことをポツンと言われたことが突然思い出されたのです。
それから私が疎遠になって後の平成10年夏(この時分、私にジンジンした感覚がよみがえっていました)、久しぶりに協会に参った時、この人から命位様がされたように、ぎゅっと握手をされたのです。
その時、命位様から受けたように、言葉を越えた、ある種の感応を受けました。
私は唯一の理解者は、命位様しか居ないとばかり思っていたのですが、もっと本気になって見付けようとすれば、近くに見出だされたかもしれません。
人生には後悔はどうしたってあるものです。
あれが、どうなってたら、とかこれさえなければ、とか...
しかし、その多くは本気で向き合わなかったことではないでしょうか...。
コメント
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