人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

夏の終わりの日

2017-08-27 10:27:32 | 詩的文章
子よ、お前は一体何をしているんだ?
どこへ行こうとしているのか?
何から逃げようとしているんだ
外に出れば、気分は晴れて来るのかな?
気がまぐれる何かでも見付かるのかな?
気が済むまで、好きにしたらいいよi

子よ、私は何もとがめていないぞ
何も忠告などしてないぞ
シンドかったら、逃げたらいいじゃないか!
気晴らしになることを何でもしたらいいじゃないか!
でも...ただ外をうろつくことしかお前はしないんだなあ...
それしかお前には出来ないのだろう?
それだけで人は笑うかもしれない
"さっさと勉強しろi"と、とがめるかも分からない
だが...私は知っているよ...
お前はガンバラなくてもいいことを、十分ガンバッているんだ
重労働者には決して分からないようなことを...

どんなに無意味に、無駄に思えるものでも...
人生に仮初めのものなど何も無い
お前は人生は思った通りでないことをイヤというほど知った
そうだ...自分の思いほど、思い通りに行かないものは無いi
そのことをお前は身も心も味わっているのだ
ドン底を味わった者は浮き上がることの意味が分かる
囚われの身になった者は自由の意味が分かる
お前は自分がどこへ行こうとしているのか知らない
だが、ほら西の空をみてごらんi
あれほど、狂おしいほどお前を苦しめていた真夏の太陽は...
お前に高揚を呼び覚ます、茜なす夕陽へと変容していく...
ジメジメと淀んだ空気に、肌身に優しい涼風が吹き込む...

夏の終わりの日
人生は思い通りに行かない
人生は思いを越えたことが起こる
このことがいずれお前に思い知らされるだろう...


コメント
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