がらりと嗜好を変えて趣味のお話です。
学研の大人の科学シリーズが面白くて気になるものは吟味して入手して楽しんでいました。今回の特集は何とまあ、真空管ラジオでありました。 中学の技術家庭で組み立てを経験して味をしめ、学生時代に数台組み立てた記憶がありますが、とっくに忘れ去っています。 なんだか気を引かれるものだから入手しあっという間に組み立てました。
こんな古いラジオの格好をしたものになりましたが、特定の周波数帯は良く聞こえます。私の場合は954khzのTBSがいいようです。
このラジオの駆動源は、電池でした。真空管のヒーターは1.5V、プレート(B)電源は9Vの006Pを5個直列につないだ45Vです。真空管は直熱型なのでフィラメントがほのかに光るものではありませんでした。光っていないと働いているのかどうか分かりません。
3球再生ラジオというものなので三本の真空管が並んでいます。ディスプレーとしてもなかなか貫禄ありますが、オールラウンドな性能は今ひとつです。
それではと秋葉原に出かけて五球スーパー組み立てキットを買ってきてしまいました。 ところが抵抗やコンデンサーの略符号を完全に失念しているのに気が付いて愕然としています。作業は遅々として進みませんが、このような手仕事は常にやっていないと忘れてしまうことを再認識しました。 技術の伝承は30年以内にやっておかなければ壊滅してしまうことを身をもって経験しています。 日本は大丈夫かなぁー? 伊勢神宮の式年遷宮が技術継承を考えると極めて合理的な行事であることを真空管に触れて思い知りました。
これが上部構造物です。まだ真空管は差していません。組み立てキットだったのですが、細かい箇所を色々修正しながら載せる必要があり、やっとここまで来ました。 このラジオには懐かしいマジックアイが付いているのですから楽しみです。
NHKの「小さな旅」にでていたラジオセンターの内田ラジオから求めました。お店のお母さんが親切に説明してくれました。 が、調整方法など全く忘れています。
やっとここまで配線しました。B電源が終わったのでこれから高周波系の配線が始まります。学生時代に戻った気分ですが何とか回路が読めて嬉しい次第です。
いい季節になると色々な趣味の虫がうずき始めるので良いような悪いような。・・・・・ 明日から熊本へ出かけるカミさんは留守中何をされるか不安げな様子です。 今日は紫陽花を勝手に切りすぎたと叱られたところです。 しっかり花芽を見て切ったのですが日頃の行いが悪いのか信用してくれません(汗)