先週水曜日、時間が出来たという酔考さんと季節外れの花見をしてきました。もちろん花見と云えば櫻です。
この季節で有名なものは伊豆半島の先端近い場所、河津の河津櫻です。昨年もご一緒してもらったのですが、今年は新企画で花見の梯となりました。 7時前に地元駅に集合し、小田急線、東海道線、伊豆急行線と乗り継ぎ河津へ。極めて順調な接続でした。計画通りでありました。さすが企画の酔考さん(笑)
二度目なのでルートを替えて河津櫻の原木を見てきました。この櫻は大島桜の突然変異?か別の櫻との偶然な交配種が広められたようで昭和41年頃からの比較的新しい種のようです。花の少ない季節にあってピンクの濃い花には心弾むものがあります。それに黄色の菜の花がよく似合います。商業ベース盛んな河津の櫻ロードでしたが、見て見ぬ振りをして見学し、お土産は100円也の小柚子でした。
これが河津櫻の原木です。個人のお宅に精一杯枝を広げ、見事な花を付けていました。ここから河津櫻が広まったわけです。
一本の櫻が河津川沿いにこのように拡がり、町の経済を助ける名物になるとは当時予想した人はいたのでしょうか?周辺の温泉地も客切れの季節に多大な恩恵を受けていました。年配のグループの多いこと。私らも初老グループですが、更にご年配の方々のエネルギーには恐れ入ります。もう少しマナーがよければ云うことないのですが、その辺りは三猿といたします。(苦笑)
さて、河津から我が小田急線の新松田までとって返しました。此処にも河津櫻があり最近とみに有名になってきたようです。床屋さんから行け行けと進められていたのは酔考さんも同様なようです。 で、此処は更に素晴らしかった。
櫻越しに松田、国府津、小田原市街が一望できその先には相模湾が拡がる一大パノラマです。
櫻の下は一面の菜の花です。急傾斜地とは思えない環境に整備されていました。
そして更なる驚きは、ライブスチームが・・・・それもただの機関車ではなく森林鉄道用として開発された八軸駆動のシェイです。
ご覧の大きさのパワフルな機関車です。煙防止のためか煙突が異様に長いのを除き実によくできています。この時点で16時近くなっていたので切符は売り切れて乗車できませんでしたが、この先スイッチバック線まであるという本格的なお山の鐡道でした。 あとでこの機関車の製造元は良く存じ上げている方の会社と聞きなるほどと納得しました。其処でなければこのようなメカニカルな機関車は作ることが出来ないでしょう。いずれ乗りに行きHomepageからくり探訪旅行の久々のネタにしたいものです。
もう少しアップしてみました。三基の真鍮製ボックスは潤滑油タンク、細い銅管はシリンダーの凝結水を排出するドレイン管です。
こんな具合に櫻と機関車が楽しめたいい一日でありました。それにしても松田の河津櫻がこのように立派なものとは気が付きませんでした。 家人に伝えてところ早速昨日の土曜日に友人と出かけ、「富士山まで見えた。」喜んでいました。
さて、気をよくした松田の櫻でしたが、夕方は、地元で昔馴染みと久々の宴会となり、打ち上げまで含めると最高の日になりました。お誘いいただいた酔考さんに感謝の日でありました。