何だかドタバタしているうちに10月も下旬になってきました。相変わらず宿題が色々でここに書く元気が無くなっている最近です。好天の日曜日ですが、昨日の行動で少々沈滞気味です。 昨日は講義日、パソコンの電源を忘れるやら資料コピー中に機械が故障し大慌てという次第。まあ何とか二時限目をこなしホッとしましたが、何となく厄日のような一日でした。
こんな時には厄払いでもないですが、浅草へ。久しぶりのハヤタカメララボ詣でをしてきました。実は某セットの委託をお願いした結果の精算でありましたが、いつの間にか面白い品の数々にotomen氏と盛り上がってしまいました。最近は信頼度の高い同店の委託が盛り上がっているようです。なるほど。
ということで子供の頃?から気になってならなかったカメラが目に入りました。これは故障しやすくてまともに動いている代物を手にしたことがありませんでした。が、整備済みという札と意外ななお手頃価格。 気が付いたら我が手にありました。
このカメラを見た記憶のある方は多いと思います。そうですキヤノン ダイヤル35 今や懐かしい電話機のダイヤルを備えたような姿に名付けられたのだと思います。 昔の写真機付き携帯電話だと云ってもいいだろうとジョークを飛ばしている人もいるようです。
キヤノンのカメラをotomen氏が推奨するということに事情通はニヤリとされることでしょう。(笑) このカメラの原動力は電池ではなくて蓄音機と同じゼンマイというからくりカメラであるのがグラッと来た大きな原因です。 これでウチにはゼンマイカメラが何台になったのだろうか? それはともかく、ダイヤル状の輪はcds露出計の受光窓です。フィルム感度に応じて回してセットします。 距離は目測、シャッターは手動設定なのでシャッター優先露出カメラです。 唯一の電気仕掛けとして露出計用にボタン電池が必要です。 ファインダー下に見えるストロボ用の絞り設定ダイアルを使うことでマニュアルカメラとしても使えるのはなかなかいいと思いました。このあたりの情報が全てファインダー内に表示されるという優れものです。凹凸も少なく本革製のケースも付いているので鞄内に入れられるのもいいなと思いました。 しかもフィルの半分で済むハーフサイズです。アナクロですがその中にも新鮮味が溢れています。 ただ内部の仕掛けは複雑で遮光用のモルトが詰めまくってあるので修理は面倒とのことです。最近は修理を休んでいるもののいつもこのモルトの清掃で泣かされたことを思い出しました。 ライブスチーム仲間のキヤノンの古い技術者からモルトが出現した頃はこんな便利なものが出来たと多用したけど溶けるとは思いもよらなかったと聞いたことがあります。 日本のカメラの欠点はこのモルトの溶融です。
こんな話で盛り上がっているところにハヤタカメラの修理人T氏が来訪、実はこれを整備した売り主でありました。このカメラはズーッと整備しますという力強い宣言があって店内で拍手が湧き上がり、厄払いが出来たようです。久々のカメラネタでした。
浅草はやっぱり楽しいとその後寄り道することになり帰宅が遅くなったのでまたお目玉を食らいました。(汗)