午前中、豊洲の某大学に出かけて数十年ぶりに専門の講義を拝聴してきました。このまま家にじーっと潜んでいても惚けるばかりですし、さる理由もあることでありK先生にお願いして90分間を数十年タイムスリップしておりました。 もっと勉強しておけばよかったというのが、感想です。(汗)
それはともかく、帰路はまだ走破したことの無かった「ゆりかもめ線」を選択しました。ビッグサイト、国際展示場へ新橋から出かけたことのある方は多いと思いますが、豊洲ー新橋間は乗ったぞという人は少ないはず?
豊洲を出たのが午後一時過ぎという時間でしたのでガラガラで落ち着きませんが、おかげで最後尾の第一列かぶりつき席で大東京を遠望できました。
(携帯からの写真です。このような風景が左右に拡がっています。ここは市場前間近だったと思います。)
市場前という駅が築地市場の移転予定場所ですね。こんな処では出かけるのが大変です。現在の場所のままでいいのではないかと素直な感想を持ちました。その先、有明テニスの森を過ぎると国際展示場前です。さすがにここから乗り込むお客は多く、いつもの雰囲気の列車に変わりました。列車が混雑して安心するのは勤め人の習性がまだ抜けていないようです。
30分ほどの乗車で見る高層の法人ビルやマンションだらけの東京の異形は珍しかったのですが、いささか失望の時間でもありました。温暖化防止とか何とかといいつつ海岸沿いに硝子張りの高層ビルが乱立する風景は、何故か寂しい気持ちになってしまいます。仮に地震が起きたとしたら高層ビル難民が出るのもあながちデマでもなさそうです。 この風景を素晴らしいと見るか哀しいと見るかは人によって様々でしょうが、古い東京、美しい東京の破壊だと思って眺めておりました。 ひょっとしたら「美しい日本」というのはこんな風景なんでしょうかね。(苦笑)
高層ビルの少ない地元の路線を使い我が駅に到着し、昔の農地の間を縫うような迷路を通り、家に辿り着いたらホッとしました。 この違和感が現在の東京を現す感覚かも知れません。