INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

く・ふ・う(18)

2009年10月23日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
天神コア前(7C番乗り場)における「25番」の時刻表。
最近、都心部を中心に増えている「オリジナル様式」である。

現在の「25番」は、「貝塚駅~千鳥橋~対馬小路~天神~渡辺通一丁目桜坂六本松~鳥飼~西新~地行~国立医療センター~福岡タワー南口(TNC放送会館)」という、都心部の均一運賃区間内をぐるぐると回るルートを走っており、始発~終点の利用ではなく区間利用を前提としている。
そのことを踏まえ、時刻表の「行先」部分では、「≪城南線≫桜坂」を強調して、その下にひとつ小さな文字で「六本松・鳥飼・西新」と表記し、さらに注釈で“「T」は西新経由福岡タワー行(タワー方面へは遠回りとなります)”と表記している。

すなわちこれは、「このバス停(天神)から25番に乗って有効なのはせいぜい桜坂くらいまでであり、そこから先の六本松、鳥飼、西新方面に行きたければ他のバスに乗るのを勧めるし、さらに先の福岡タワーまで25番で行こうなんてことはもってのほかですよ」という意味合いだと思う。
ただ、桜坂から先についても、六本松三丁目、草香江、大濠については、天神から直通で行こうと思ったら「25番」しかなく桜坂から先へも一定の利用はあるだろうし、また、どんなに遠回りでも別のバス停まで歩くのは面倒という人も少なからず居るかもしれないので、「あまり強くも書けない」というところなのかもしれない(なお、鳥飼、城西橋などへは、天神一丁目や天神警固神社三越前から「6番」などで行ける)。

このように、微妙なニュアンスまで含めて、利用者の立場に立った案内ができるのは「オリジナル様式」の時刻表の利点であると思う。
ただ、では「オリジナル様式」の時刻表にどのように表示すればよいのか(どのような表示が親切と言えるのか)というのは、考え出すと難しく、ある種「熟練の技」というか、機械ではない「人間の目」が必要になるのかもしれない。
また、本来は「時刻表」だけでなく、それに併設される「路線図(運賃表)」や、バスの行先表示(LED)まで含めて、整合性のとれたものにするのが理想的だと思う(実際、このバス停に来る「25番」のバスの行先には、時刻表で一番強調されている「桜坂」は表示されていない)。
しかし現実問題として、西鉄の全バス停、全路線でこれをやるのはほぼ不可能と思われるので、都心部(100円、180円、220円区間くらい?)にエリアを限定するなどして、そういった取り組みを期待したいものである。
(つづく) 
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