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福岡のバスのことなど・・

近い遺産(28 )

2009年10月01日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡市博多区の「住吉四丁目」バス停。

博多駅が現在の位置に移転する前は、ここに鹿児島本線が通っていた(その当時のことはリアルタイムでは知りませんが)。

バス停の行先案内の部分が2箇所隠されている。
そのうち、左側の大きいほうにはうっすらと「和田四丁目」の文字が見える。
このバス停の行先案内が、「47番」の東若久系統(10月1日改正で「7番」に変更となる)が和田四丁目までの運行に短縮されていた時期、かつ、東若久系統が都心まで直通していた時期に作られたものだということがわかる。

また、隠されている部分の小さいほうは、おそらく「47-1」ではないかと思われる(「47-1番」は「清水二丁目経由福商高校行き」と勘違いして記憶していたが、以前の記事のコメントで、ひろしさんから「がんセンター経由那珂川行き」だと訂正していただいた)。
なお、その下には「那珂営業所」というSWEET NAILがある。

現在ここには、案内に表示されている「47番」「48番」の他に「63番」も停車するが、「63番」がここを通るようになったのは、渡辺通一丁目・那の川経由が、キャナルシティ・博多駅経由に変更になった時なので、この行先案内が作られた時期は「63番」がまだ那の川経由だったということがわかる(「63番」はさらにその後、キャナルシティ・博多駅経由から、渡辺通一丁目・住吉経由に変更されている)。

「48番」のところには「塩原橋」同様、「福商・野多目」とあることから、この行先案内が作られた時期は、レークヒルズ野多目延長後、かつ、福商高校から福翔高校への改名前だということもわかる。

このように、具体的な年月日までは特定できないものの、ひとつのバス停から、いろんな過去のことが推測できておもしろい(←私だけでしょうか…)。

バス停の路線図や、バスの車内に掲示されている路線図が遠めからしか見えず、字が読み取れないとき、位置関係や線の色のつながり方、文字数の長短などから、停留所や行先番号を推測することを無意識のうちにやってしまう(←これも私だけでしょうか)。
塩原橋」の記事のときに、「47番」と「48番」の違いについて書いたが、このバス停の路線図を見ると、字は読み取れなくとも、その違いがなんとなくわかっていただけるのではないだろうか。
(つづく)
コメント
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