(つづき)
色付きのバス停、26色目は福岡市博多区の博多駅前A乗り場の上部に輝く(?)「ゴールド」。
「金色」「黄金色」は既に取り上げたのだが、「緑」と「グリーン」、「紫」と「パープル」同様、「金色」「黄金色」と「ゴールド」では、コトバから受ける印象も若干異なると思われることから、一色としてカウントすることにする…。
この写真は当然、合成写真ではなく、実際に既存の表示の上から「ゴールド免許センター」が貼られている。
今月1日、渡辺通一丁目のサンセルコ地下に、南区の自動車免許試験場の機能の一部を移した「渡辺通優良運転者免許更新センター(通称・ゴールド免許センター)」が開設されたことから、それ以降に貼られたものと思われる。
この「ゴールド免許センター」の部分にはもともと「渡辺通一丁目」と書かれていたかどうかは定かではない。
また、「渡辺通一丁目」のバス停が「ゴールド免許センター」という名称に変わったという訳でもない。
福岡市内各所からやってきて、大博通りを通って博多駅で終点となるバスの多くは、「博多駅三井ビル前」もしくは「博多駅交通センター」で終点となる。
ただ、平日朝の一部の便は、ここ「博多駅前A乗り場」が終点であり、ここで客を降ろしたあと、そのまま郊外に向けて出発する。
三井ビル前に到着するバスの“数珠つなぎ”状態の緩和と、博多駅での折り返しスペース&タイムの節約が目的と思われるが、このような運用は、2007年春の改正で「3番」(「天神→明治通り→博多駅」の統一番号としての3番ではなく「脇山線」としての3番)の1本でまず実験的(?)に行われ、その後「113番」「56番」「312番」などにも適用が拡大、現在では 平日朝の計12本がA乗り場終点となっている。
A乗り場終点の「博多駅行き」のバスは、バス前面の行先表示では「(上段に)博多駅前(下段に小文字で)博多口」と表示され(通常の博多駅行きは、三井ビル前行きも交通センター行きも「(上段に)博多駅(下段に小文字で)HAKATA STA.」)、バス停の時刻表でも、「経由」の部分に「※博多駅は博多口前に到着します」と書かれるなど、「イレギュラー」であることを強調している。
一方で、大博通り経由博多駅行きの便のほとんどが終点としている「三井ビル前」と「交通センター」については、扱いが結構曖昧だったりする。
例えば、バス側面のLED表示で、「博多駅三井ビル前」と表示しているバスがあるかと思えば、単に「博多駅」とだけ書かれ、表示だけではどこに着くのかわからないバスもある。
バス停の時刻表についても、「経由」の部分に「★終点は交通C内」と丁寧に書かれている便があるのでこれだけが交通センター終点なのかと思いきや、単に「博多駅」と書かれた「100円循環バス」も交通センター終点だし、「3番」などの三井ビル前終点の便と「29番」などの交通センター終点の便が時刻表の同じ列に「博多駅」行きとして表示されていたりで、バスや時刻表を見てどこが終点なのかを判別するのは一般の人には至難の業である。
もっといえば、そもそも「三井ビル前」というのも便宜的な名称であり、バス停に「三井ビル前」と書いてある訳でも、車内アナウンスで「三井ビル前」と案内する訳でもないため(「三井ビル」がバス停のスポンサーになっている訳ではなく、バス停の前にたまたま「三井ビル」があるからそう呼んでいるだけのようだ。しかも、本当は「新三井ビル」だし…)、「終点は三井ビル前」という現象の前提すら整っていないということもできる。
博多駅行きのバスについて「博多駅の“どこ”が終点なのか」ということは、例えば、福岡市郊外の「早良営業所」でバスを待っている人にとってはさほど重要ではないのかもしれないが、福岡市都心部の「呉服町」でバスを待っている人にとっては結構重要な情報なのではないかと思われる(“どこ”が終点なのかによって、乗るバスを選別する可能性が、郊外よりも相対的に高いという意味で)。
ということは、バスの行先表示や時刻表について、郊外のバス停では、博多駅の“どこ”が終点でも「博多駅行き」としてひとつにまとめ、その一方で、都心部のバス停では“どこ”が終点かによって細かく分ける…などの方法も有効なのではないだろうか。
(つづく)
色付きのバス停、26色目は福岡市博多区の博多駅前A乗り場の上部に輝く(?)「ゴールド」。
「金色」「黄金色」は既に取り上げたのだが、「緑」と「グリーン」、「紫」と「パープル」同様、「金色」「黄金色」と「ゴールド」では、コトバから受ける印象も若干異なると思われることから、一色としてカウントすることにする…。
この写真は当然、合成写真ではなく、実際に既存の表示の上から「ゴールド免許センター」が貼られている。
今月1日、渡辺通一丁目のサンセルコ地下に、南区の自動車免許試験場の機能の一部を移した「渡辺通優良運転者免許更新センター(通称・ゴールド免許センター)」が開設されたことから、それ以降に貼られたものと思われる。
この「ゴールド免許センター」の部分にはもともと「渡辺通一丁目」と書かれていたかどうかは定かではない。
また、「渡辺通一丁目」のバス停が「ゴールド免許センター」という名称に変わったという訳でもない。
福岡市内各所からやってきて、大博通りを通って博多駅で終点となるバスの多くは、「博多駅三井ビル前」もしくは「博多駅交通センター」で終点となる。
ただ、平日朝の一部の便は、ここ「博多駅前A乗り場」が終点であり、ここで客を降ろしたあと、そのまま郊外に向けて出発する。
三井ビル前に到着するバスの“数珠つなぎ”状態の緩和と、博多駅での折り返しスペース&タイムの節約が目的と思われるが、このような運用は、2007年春の改正で「3番」(「天神→明治通り→博多駅」の統一番号としての3番ではなく「脇山線」としての3番)の1本でまず実験的(?)に行われ、その後「113番」「56番」「312番」などにも適用が拡大、現在では 平日朝の計12本がA乗り場終点となっている。
A乗り場終点の「博多駅行き」のバスは、バス前面の行先表示では「(上段に)博多駅前(下段に小文字で)博多口」と表示され(通常の博多駅行きは、三井ビル前行きも交通センター行きも「(上段に)博多駅(下段に小文字で)HAKATA STA.」)、バス停の時刻表でも、「経由」の部分に「※博多駅は博多口前に到着します」と書かれるなど、「イレギュラー」であることを強調している。
一方で、大博通り経由博多駅行きの便のほとんどが終点としている「三井ビル前」と「交通センター」については、扱いが結構曖昧だったりする。
例えば、バス側面のLED表示で、「博多駅三井ビル前」と表示しているバスがあるかと思えば、単に「博多駅」とだけ書かれ、表示だけではどこに着くのかわからないバスもある。
バス停の時刻表についても、「経由」の部分に「★終点は交通C内」と丁寧に書かれている便があるのでこれだけが交通センター終点なのかと思いきや、単に「博多駅」と書かれた「100円循環バス」も交通センター終点だし、「3番」などの三井ビル前終点の便と「29番」などの交通センター終点の便が時刻表の同じ列に「博多駅」行きとして表示されていたりで、バスや時刻表を見てどこが終点なのかを判別するのは一般の人には至難の業である。
もっといえば、そもそも「三井ビル前」というのも便宜的な名称であり、バス停に「三井ビル前」と書いてある訳でも、車内アナウンスで「三井ビル前」と案内する訳でもないため(「三井ビル」がバス停のスポンサーになっている訳ではなく、バス停の前にたまたま「三井ビル」があるからそう呼んでいるだけのようだ。しかも、本当は「新三井ビル」だし…)、「終点は三井ビル前」という現象の前提すら整っていないということもできる。
博多駅行きのバスについて「博多駅の“どこ”が終点なのか」ということは、例えば、福岡市郊外の「早良営業所」でバスを待っている人にとってはさほど重要ではないのかもしれないが、福岡市都心部の「呉服町」でバスを待っている人にとっては結構重要な情報なのではないかと思われる(“どこ”が終点なのかによって、乗るバスを選別する可能性が、郊外よりも相対的に高いという意味で)。
ということは、バスの行先表示や時刻表について、郊外のバス停では、博多駅の“どこ”が終点でも「博多駅行き」としてひとつにまとめ、その一方で、都心部のバス停では“どこ”が終点かによって細かく分ける…などの方法も有効なのではないだろうか。
(つづく)