スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

高松宮記念杯&本筋の証明

2007-06-05 22:21:50 | 競輪
 大津びわこ競輪場恒例のGⅠ,高松宮記念杯の決勝
 Sは岡部選手が取りましたが,小嶋選手の前受けとなり,下がった岡部選手が3番手,4番手に佐藤選手,7番手に北津留選手で周回。残り2周のバック,北津留選手の上昇に合わせて佐藤選手が上昇。小嶋選手を抑えると,斎藤選手の牽制で北津留選手が外に浮いたところ,引いた小嶋選手がここを突いて進出,もつれて北津留選手と山田選手が落車。ホームは北日本3車の後ろに小嶋選手が入って通過。岡部選手が単騎で追い上げるのに合わせて小嶋選手が発進,バックでぐんぐんと迫り,山崎選手も番手から出ようとしますが捲りきった小嶋選手が先頭に。一旦は離された山崎選手が追っていって直線は一騎打ちとなりましたが,振り切って小嶋選手が優勝。山崎選手が2着で,形の上では小嶋選手の後ろに入った岡部選手が3着でした。
 優勝した石川の小嶋敬二選手は2月の西王座戦以来のビッグ優勝(グレードレースもそれ以来)。GⅠは一昨年の寛仁親王牌以来で3勝目。今日は九州も北日本も二段駆け模様でしたが,落車のアクシデントに構わず早めに仕掛けていったのが功を奏したと思います。道中でよほどの失敗がない限りは安定した着順を得ることができ,現在の競輪界では最強といっていいのではないでしょうか。
 2着の山崎選手はおそらく大ギアをかけている分,踏み出しでやや遅れてしまったのではないかと思われます。しかしその分だけ最後は肉薄できたともいえるわけで,今日のところは小嶋選手が強すぎたというところなのかもしれません。

 明日は大井で東京ダービー。まず3強の争いと思われますが,フリオーソ◎の巻き返しに期待。ただ,トップサバトン○とアンパサンド▲も力の差はそうもなさそうです。一角が崩れてもレッドドラゴン△かアートルマン△。

 第二部定理二五は一応はこの仕方で簡潔に証明することができるわけですが,エチカにおける本筋の証明というものがあるなら,それは次のようなものになるのではないかと思われます。
 この場合には,まず第一部公理四に訴えることになります。この公理からして,まず,ある観念が十全な観念であるためには,この観念が,この観念の対象となっているものの観念に依存していなければならないということ,すなわち,この観念を認識する知性が,この観念の対象の原因の観念を十全に認識していなければならないことが分かります。同じことは,第二部定理四〇からも導けると僕は思います。
 次に,ここでは物体の観念が問題となっていますが,物体が延長の個物であることに注意すれば,第一部定理二八により,物体の原因はそれとは別の物体であることも理解できます。すなわち,ある知性のうちにある物体の十全な観念があるためには,その同じ知性のうちに,その物体の原因である別の物体の十全な観念がなければならないのです。
 しかし第二部定理一七のうちには,そうしたものの観念が含まれていないのは明らかです。したがってこの仕方で人間の精神のうちに生じる外部の物体の観念は,その物体の十全な観念ではないということになります。
コメント
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