スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

グランドマイラーズ&第二部定理三三証明

2007-06-19 22:12:24 | 地方競馬
 今年からこの時期に移行し,夕刻の船橋で行われた第10回グランドマイラーズ
 予想通りにナイキアディライトの先制。ベルモントソレイユがこれを追い,やや離れてブルーローレンス。その後ろもまた少し離れるという展開になりました。前半の800メートルは48秒4で,ペースとしてはハイペースに該当するでしょうが,それほど厳しいとはいえなかったと思います。
 3コーナー過ぎから直線の入口にかけてブルーローレンスが一気に上昇,ベルモントソレイユを交わしてナイキアディライトに並び掛けたのですが,この時点でナイキアディライトはまだ持ったまま。十分に引き付けてから追い出すと,あっさりと引き離し,4馬身の差をつけて優勝しました。ブルーローレンスが2着で,中団から伸びたトロットテイオーが3着。
 優勝したナイキアディライトは昨年の埼玉新聞杯以来の南関東重賞制覇。かつて重賞でも好走していた当時の力はないと思いますが,それでもここでは能力上位で,順当な勝利といえるでしょう。鞍上は内田博幸騎手。
 ブルーローレンスは一旦は東海に移籍していてここは南関東復帰初戦。距離に限界があるタイプと思いますが,このくらいの距離までであればまだまだ活躍できそうです。
 不可解なのがコアレスタイム。スプリンターで1600メートルでもベストより長いのは事実ですが,能力は上位の筈で,この最下位入線は考えられません。何かあったのではないかと心配です。

 第二部定理三三は,次のような背理法によって証明することができます。
 仮に,それ自体で積極的に虚偽を構成するようなある観念があるとします。第二部定理三二により,神のうちにある観念はすべて積極的に真理を構成することになるので,この観念は神のうちにあることはできません。しかし,第一部定理一五により,神なしには何もあることができないのですから,こうした観念が神の外にあるということもできないでしょう。したがって,それ自体で積極的に虚偽を形成するような観念は,存在することができないということになります。
 しかしこのことは,僕が考えているように,真理と虚偽との関係は,有と無の関係に相応するということに注意すれば,それ自体で明らかだといえます。なぜなら,積極的に虚偽を構成するような観念というのは,この場合には実在的な意味においてそれ自体で無であるということになるからです。よってこのことから,虚偽を構成するような観念が存在すると主張することは,無であるところのものが実在する,あるいは無であるものが実在し得るといっていることになり,これは要するに,無は有である,すなわち虚偽は真理であるという主張に等しいのですから,それ自体で不条理であるということは明白ではないかと思います。
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