北海道から3頭が遠征してきた第47回東京2歳優駿牝馬。
パペッティアの逃げとなり,2番手にコモリリーガルとローリエフレイバー。4番手のミスカッレーラまでが先行集団。2馬身差でフェルディナンドとアメリアハートとモノノフブラック。2馬身差でスピニングガール。その内にシトラルテミニ。2馬身差でヘリアンフォラ。モズミギカタアガリ,ミライヘノメグミが差がなく続き,2馬身差でケテンドリーム。内にキッショウテンで最後尾にボレロオブソロウという隊列。前半の800mは52秒1のミドルペース。
3コーナーからパペッティア,ローリエフレイバー,ミスカッレーラが併走。パペッティアが一杯になって,2頭が並んで直線に。その後ろからフェルディナンド,アメリアハート,モノノフブラックの3頭が追い上げてきましたが,直線に入るところでアメリアハートが外に膨らんでしまい,モノノフブラックは大きな不利を受けました。直線はコーナーワークで前に出たローリエフレイバーとそれを追うミスカッレーラの争い。先んじたローリエフレイバーがミスカッレーラの追い上げを封じ込めて優勝。ミスカッレーラが2馬身差で2着。内を突いたシトラルテミニ,フェルディナンド,立て直して大外から追ったアメリアハートで3着争い。制したフェルディナンドが3馬身半差の3着。シトラルテミニがハナ差の4着でアメリアハートがクビ差で5着。
優勝したローリエフレイバーは南関東重賞初挑戦での勝利。ここはミスカッレーラが中心的存在でしたが,未対戦で魅力ある馬が何頭かいて,それらが勝つパターンもあり得ると思っていました。新馬は負けたもののその後は圧勝続きの3連勝だったこの馬もその1頭。ミスカッレーラが右回りは初めてだったことを差し引いても,現時点で能力で上回っていたという見方ができると思います。順調なら間違いなく来年も活躍できるでしょう。母の父はネオユニヴァース。
騎乗した川崎の野畑凌騎手はデビューから1年9ヶ月で南関東重賞初勝利。管理している大井の月岡健二調教師は南関東重賞9勝目。東京2歳優駿牝馬は初勝利。
工藤喜作に対する指摘はこれで終わりにします。
『スピノザーナ11号』は工藤に対するふたつの追悼文の後,書評がふたつあって,これですべてです。最初のものは福岡安都子の『国家・教会・自由-スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗』という論文に対するもので,この論文は東京大学出版会から2007年12月に出ているようです。書評をしているのは光文社版の『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』の訳者である吉田量彦で,書評自体の題名は「『リヴァイアサン』への応答としての『神学・政治論』」となっています。僕は元となっている福岡の論文を読んでいませんので,これについては何も言及しません。また,吉田は,スピノザの表の主著が『エチカ』であるとすれば裏の主著が『神学・政治論』であると考えている学者で,吉田の見解opinioには僕にとっても触れたいと思うところが多々あるのですが,それは後に回すことにします。というのは吉田はすでに『スピノザ 人間の自由の哲学』という本を出版していますので,このことについてはむしろこの本を題材としたときにまとめて考察する方がよいからです。なのでここではこの書評に関しては考察しません。
もうひとつは福居純の『スピノザ「共通概念」試論』です。こちらは書評の方には題名は伏せられていません。評しているのは藤井千佳世です。こちらの本はすでに僕自身の見解を示してありますから,ここでそれを再び深く追究する必要はないでしょう。福居はこの本を出版する前に『スピノザ『エチカ』の研究』という,幾何学的に書かれた『エチカ』を通常の文章に手直ししたものを出版しています。ただそのときの福居と,『スピノザ「共通概念」試論』を書いたときの福居とでは,『エチカ』の,あるいはスピノザの哲学の解釈の方法に関してやや相違があります。端的にいうと,以前の福居はスピノザの哲学を解釈するときに,ドゥルーズGille Deleuzeの解釈に多くを負っていたのですが,その後にその考えを改め,ドゥルーズとは異なった解釈を試みています。福居のふたつの著書に関してはそういう相違があるということに注意しておいてください。
これで『スピノザーナ11号』の検討は終了です。
パペッティアの逃げとなり,2番手にコモリリーガルとローリエフレイバー。4番手のミスカッレーラまでが先行集団。2馬身差でフェルディナンドとアメリアハートとモノノフブラック。2馬身差でスピニングガール。その内にシトラルテミニ。2馬身差でヘリアンフォラ。モズミギカタアガリ,ミライヘノメグミが差がなく続き,2馬身差でケテンドリーム。内にキッショウテンで最後尾にボレロオブソロウという隊列。前半の800mは52秒1のミドルペース。
3コーナーからパペッティア,ローリエフレイバー,ミスカッレーラが併走。パペッティアが一杯になって,2頭が並んで直線に。その後ろからフェルディナンド,アメリアハート,モノノフブラックの3頭が追い上げてきましたが,直線に入るところでアメリアハートが外に膨らんでしまい,モノノフブラックは大きな不利を受けました。直線はコーナーワークで前に出たローリエフレイバーとそれを追うミスカッレーラの争い。先んじたローリエフレイバーがミスカッレーラの追い上げを封じ込めて優勝。ミスカッレーラが2馬身差で2着。内を突いたシトラルテミニ,フェルディナンド,立て直して大外から追ったアメリアハートで3着争い。制したフェルディナンドが3馬身半差の3着。シトラルテミニがハナ差の4着でアメリアハートがクビ差で5着。
優勝したローリエフレイバーは南関東重賞初挑戦での勝利。ここはミスカッレーラが中心的存在でしたが,未対戦で魅力ある馬が何頭かいて,それらが勝つパターンもあり得ると思っていました。新馬は負けたもののその後は圧勝続きの3連勝だったこの馬もその1頭。ミスカッレーラが右回りは初めてだったことを差し引いても,現時点で能力で上回っていたという見方ができると思います。順調なら間違いなく来年も活躍できるでしょう。母の父はネオユニヴァース。
騎乗した川崎の野畑凌騎手はデビューから1年9ヶ月で南関東重賞初勝利。管理している大井の月岡健二調教師は南関東重賞9勝目。東京2歳優駿牝馬は初勝利。
工藤喜作に対する指摘はこれで終わりにします。
『スピノザーナ11号』は工藤に対するふたつの追悼文の後,書評がふたつあって,これですべてです。最初のものは福岡安都子の『国家・教会・自由-スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗』という論文に対するもので,この論文は東京大学出版会から2007年12月に出ているようです。書評をしているのは光文社版の『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』の訳者である吉田量彦で,書評自体の題名は「『リヴァイアサン』への応答としての『神学・政治論』」となっています。僕は元となっている福岡の論文を読んでいませんので,これについては何も言及しません。また,吉田は,スピノザの表の主著が『エチカ』であるとすれば裏の主著が『神学・政治論』であると考えている学者で,吉田の見解opinioには僕にとっても触れたいと思うところが多々あるのですが,それは後に回すことにします。というのは吉田はすでに『スピノザ 人間の自由の哲学』という本を出版していますので,このことについてはむしろこの本を題材としたときにまとめて考察する方がよいからです。なのでここではこの書評に関しては考察しません。
もうひとつは福居純の『スピノザ「共通概念」試論』です。こちらは書評の方には題名は伏せられていません。評しているのは藤井千佳世です。こちらの本はすでに僕自身の見解を示してありますから,ここでそれを再び深く追究する必要はないでしょう。福居はこの本を出版する前に『スピノザ『エチカ』の研究』という,幾何学的に書かれた『エチカ』を通常の文章に手直ししたものを出版しています。ただそのときの福居と,『スピノザ「共通概念」試論』を書いたときの福居とでは,『エチカ』の,あるいはスピノザの哲学の解釈の方法に関してやや相違があります。端的にいうと,以前の福居はスピノザの哲学を解釈するときに,ドゥルーズGille Deleuzeの解釈に多くを負っていたのですが,その後にその考えを改め,ドゥルーズとは異なった解釈を試みています。福居のふたつの著書に関してはそういう相違があるということに注意しておいてください。
これで『スピノザーナ11号』の検討は終了です。
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