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くも膜下出血ー診断(2) MRI

2008年06月14日 | くも膜下出血
CTで診断がつかないことが8%あるんでしたね。
その場合にはどうするのでしょうか。
答えは
1)MRIをとる
2)腰椎穿刺をする。

最近ではまず1)を行うことが多いです。寝ているだけで診断が出来ます。
2)は確実性が高い方法です。
しかし脳神経外科医、神経内科医であればなれていますが、一般内科医や研修医ではなかなか出来るものではありません。
しかもこの検査は腰に針をさして行うため痛みを伴います。また脊髄液を抜く操作で感染症(髄膜炎)などの可能性がゼロとは言えません。
以上のような理由から最近はまずMRIを取ることが多くなってきました。

MRIでは上の図のようにわずかな出血を捉えることが出来ます。
撮影方法はFLAIR(フレア)画像や、T2*(ティーツースター)画像です。
上の写真はFLAIR(フレア)画像です。出血が白く見えています。

またMRIの利点は血管の情報が得られることです。
次回示しますね。

コメント (2)
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