お待たせしました。前回の続きです。
内皮がはるようにするには?そう、カバーに穴をあけることが必要です。
以前お話ししましたが、私が国立循環器病センターにいた頃、研究部門におられた松田武久先生が「ステントのカバーに細かい穴をあけると内皮がはる」と教えてくださいました。
その研究は今でも続けられているそうです。
しかしステントのカバーの材料自体の安全性が問われます。
日本は認可が厳しい。
だから私は「細かい目のステントを作ればいい」と考えていました。
しかし世界的にも同じ考えの人たちがいて、実際に細かい目のステントを作成して脳の治療に使っています。
PipelineとかSilkというステントです。
自分たちもそういったものを目指していましたが、先を越されていました。
ただし、自分たちのこれまでの実験で分かったことは、「かなり目が細かくないと動脈瘤はすぐには血栓化しない」ということです。
pipelineやsilkは即座に動脈瘤を血栓化することはできません。それを目指せば道はあります。
そこで通常のステントに、非常に目の細かくて薄い金属のメッシュをかぶせました。
動脈瘤のネックに留置すると、動脈瘤は即座に血栓化して再開通しませんでした。
これが「超微細メッシュカバードステント」です。
このように説明すると非常に簡単ですが、ここに到達するまでには、ずいぶんと失敗を繰り返しました。
カネカの深谷さんと橋本さんが根気よく改良を重ねてくれたおかげで、動物ではうまくいくようになっています。
あとは足りない部分を追加してまずは医学雑誌に報告する予定です。
現状の治療で最善の結果が得られるよう努力しつつも、さらに先を見据えて器具の開発をする。
これが自分の目標です。
内皮がはるようにするには?そう、カバーに穴をあけることが必要です。
以前お話ししましたが、私が国立循環器病センターにいた頃、研究部門におられた松田武久先生が「ステントのカバーに細かい穴をあけると内皮がはる」と教えてくださいました。
その研究は今でも続けられているそうです。
しかしステントのカバーの材料自体の安全性が問われます。
日本は認可が厳しい。
だから私は「細かい目のステントを作ればいい」と考えていました。
しかし世界的にも同じ考えの人たちがいて、実際に細かい目のステントを作成して脳の治療に使っています。
PipelineとかSilkというステントです。
自分たちもそういったものを目指していましたが、先を越されていました。
ただし、自分たちのこれまでの実験で分かったことは、「かなり目が細かくないと動脈瘤はすぐには血栓化しない」ということです。
pipelineやsilkは即座に動脈瘤を血栓化することはできません。それを目指せば道はあります。
そこで通常のステントに、非常に目の細かくて薄い金属のメッシュをかぶせました。
動脈瘤のネックに留置すると、動脈瘤は即座に血栓化して再開通しませんでした。
これが「超微細メッシュカバードステント」です。
このように説明すると非常に簡単ですが、ここに到達するまでには、ずいぶんと失敗を繰り返しました。
カネカの深谷さんと橋本さんが根気よく改良を重ねてくれたおかげで、動物ではうまくいくようになっています。
あとは足りない部分を追加してまずは医学雑誌に報告する予定です。
現状の治療で最善の結果が得られるよう努力しつつも、さらに先を見据えて器具の開発をする。
これが自分の目標です。