河津桜の開花時期は一定ではなく、予測が付け辛いらしいが、開花に合わせ
おおむね二月の上旬頃から一か月間にわたって「河津桜まつり」が開催される。
駅を出た人々は、桜並木と土産物店が軒を連ねる線路沿いの道を、河津川に向
かう。しかし折角ならこの地に残る河津桜の原木をまず見てみたい。
人の流に背を向けて、伊豆急線のガードを潜り、町道を原木のある役場近くの
個人宅に向かう。
道の途中には河津桜の苗木を売る店なども有り、そんな中に、ひときわ目を引く
「かじやの桜」と呼ばれる大木が凛と立っている。
少し濃い目のピンクの花を、枝一杯に付け、こんもりと広がる姿は見応えが有る。
この桜は、町内で接ぎ木による苗木の生産が始まった初期のころの苗が成長した
もので、地元では一期生の桜と呼ばれている。
さらに進むとその先には、大勢の人々に囲まれて誇り立つ巨木が見えて来る。
樹齢60年余りと言われ、町の天然記念物に指定されている「原木」である。
少し高くなった盛り土から延びる主幹回りは100センチを超え、樹高は10m、樹幅
も10mという堂々としたものだ。
地際から枝分かれした何本もの幹も、主幹に絡むように枝を広げ、艶やかなピンク
の花を一杯つけていて周り一面をピンクに染めあげている。
花付は「かじやの桜」の方が多いように見受けられるが、「原木」も決して負けて
はいない。これは何れも、けだし銘木である。(続)
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おおむね二月の上旬頃から一か月間にわたって「河津桜まつり」が開催される。
駅を出た人々は、桜並木と土産物店が軒を連ねる線路沿いの道を、河津川に向
かう。しかし折角ならこの地に残る河津桜の原木をまず見てみたい。
人の流に背を向けて、伊豆急線のガードを潜り、町道を原木のある役場近くの
個人宅に向かう。
道の途中には河津桜の苗木を売る店なども有り、そんな中に、ひときわ目を引く
「かじやの桜」と呼ばれる大木が凛と立っている。
少し濃い目のピンクの花を、枝一杯に付け、こんもりと広がる姿は見応えが有る。
この桜は、町内で接ぎ木による苗木の生産が始まった初期のころの苗が成長した
もので、地元では一期生の桜と呼ばれている。
さらに進むとその先には、大勢の人々に囲まれて誇り立つ巨木が見えて来る。
樹齢60年余りと言われ、町の天然記念物に指定されている「原木」である。
少し高くなった盛り土から延びる主幹回りは100センチを超え、樹高は10m、樹幅
も10mという堂々としたものだ。
地際から枝分かれした何本もの幹も、主幹に絡むように枝を広げ、艶やかなピンク
の花を一杯つけていて周り一面をピンクに染めあげている。
花付は「かじやの桜」の方が多いように見受けられるが、「原木」も決して負けて
はいない。これは何れも、けだし銘木である。(続)
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