簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

調布(ちょうふ)  (はれのくに)

2016-02-22 | Weblog
 「きびだんご」「大手まんじゅう」ときたら、次は「調布」と来なければ、岡山のお
土産を語ることは出来ない。
それほど昔からよく知られた岡山の名物である。
個人的な好みでどれか一つをと問われれば、「きびだんご」より上、残る二つで甲
乙を付けると・・それは難しく、右手で「大手まんじゅう」、左手で「調布」そんな感じ
であろうか。



 「調布」とは、余り聞きなれない珍しい名であるが、これは昔朝廷に献上された手
織りの反物にその形が似ているから名付けられたそうで、「しらべぬの」とも読むの
だそうだ。



 岡山の市街地を流れる旭川の清流にさらした布を、折りたたんだ姿を連想した
頼山陽が、このお菓子をぞっこん気に入ったと言う話も残されている。
(「岡山の味と民芸」 昭和54年 山陽新聞社)



 新鮮な卵をたっぷりと使い、焼き上げた香ばしいカステラ生地の薄皮で、白玉粉
や餅粉に砂糖などを加えて練った柔らかい求肥を軽く巻いたお菓子である。
薄味の快い上品な味わい、その単純で飾り気のない姿には絶対的な自信が窺え、
雅で、風雅・高雅の趣のある伝統的な名菓と言っていいであろう。







 岡山は桃やぶどうの生産では、全国でもトップレベルを誇っている。
旬になれば駅の売店にもそんなお土産が並べられる。
また近頃では、それらの新鮮でおいしい果物類を素材にした饅頭やケーキ、フルー
ツソース、ゼリー、ジュレなど新しいスタイルのお土産なども店頭を賑わしているが、
岡山のお土産と言えば、「きびだんご」「大手まんじゅう」「調布」、このの三つはやは
り外せない。(続)


  

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