簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

美作の国・津山(津山線・乗り潰しの旅)

2019-07-19 | Weblog



 岡山県北東部に位置する津山市は、人口10万人余りの町で、かつての美作の
国の中心、国府がおかれたところである。
「続日本紀」によると和同6(713)年に備前国から分かれて建国されたとあり、
その国の興りから既に1300年を越えている。



 北部は中国山地、南は吉備高原に接し、町中を大河が貫き「山また山という
言葉は、この国において初めてふさわしい」と言われるように、中国山地の懐
に深く抱かれた地でもある。
ここは城下町であり、その城下を旧出雲街道が東西に貫き、伯耆や因幡、播磨
や備前などを結ぶ要衝の地の宿場町としても栄えて来た。



 また滔々と東西に流れる吉井川では、古くから高瀬舟による舟運が発達し、
瀬戸内海を経て、遠くは京・大坂との交流が行われていた。
かつて美作の国・和気川(吉井川)で高瀬舟を目の当たりにした角倉了以は、
大いに驚き「百川皆舟を通すべき」として全国の川浚えを始めたと伝えられ
ている。



 こうして栄えた舟運は鉄道の開通で衰退し、鉄道は黎明期を迎え繁栄の歴史
を刻んできたが、その後の道路の整備によるモータリゼーションの波は、今度
は鉄道を衰退させることになる。
鉄道が衰退すればその町の玄関、顔である駅の賑わいが失せる。



 津山線の開通120周年を期に、津山の駅前は新しいデザインコンセプトの基、
「10万都市 “津山”にふさわしい玄関口」に生まれ変わろうとしている。
元気の失せた駅を再び蘇らせ、活力有る町への基点として駅前を整備するプロ
ジェクトが今動いている。(続)



 ホームページ 最新記事 アップしました 



にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 女性の鉄道ファン ( 津山線... | トップ | 城下町・津山(津山線・乗り... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事