簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

菊間の町(四国遍路)

2012-11-09 | Weblog
 歩き始めて1時間半ほど経過してようやく今治市に入って来た。
とは言え、沿線はお店どころか人家もない海辺の一本道が続いている。
「お店の跡らしき建物に出くわすだけ高知の室戸道よりまし」と、悪態をつきながら
ただひたすらに歩くだけだ。



 それでもその先で、60mほどの砥鹿山トンネルを抜けると、小さな漁港もあり何となく
菊間の町が近づいているような雰囲気も感じられる。



 菊間は瓦の生産で知られた町だ。
以前車で訪れた折、JRの駅のすぐ裏にある「かわら館」でそのことを知った。
 菊間の瓦には750年余りの伝統が有るらしく、今でもその技を引き継いだ名工が鬼瓦
や屋根瓦、工芸瓦などを手作りしている。



 国道沿いにも瓦工場の看板が見え始め、何件もの瓦を細工する工場が軒を連ねて
いる。その店先には大きな鬼瓦や棟を飾る鯱、鷹などの細工瓦、屋根瓦などが並べ
られている。
 
 そんな中に「お接待処」を見つけ、立ち寄ってみる。
近くの菊間中学の生徒さんが総合学習の粘土細工で作った作品が並べられ、持ち
帰って良いと書かれているので、菊間の鬼瓦を模した小さな根付を有り難く頂き、
金剛杖に下げてみた。



 そこから更に歩くと遍照院の森が見えてきた。
どうやら町の中心部に入り込んだようだ。
その先に目を凝らすと、やっと見覚えのあるコンビニの看板が目に入って来た。
 どうやらこれで朝食にありつけそうだ。
時計を見ると既に8時半を大きく過ぎていた。(続)





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