安上がりなところも「極上」と自負しています。植物を
愛で、自給自足のフラワーアレンジ、そして何かを作る、描くなどです。
極上のひとり遊び
「肉食が地球を滅ぼす」

2003年に出版され、現在は絶版となっているようですが、
タイトルが気になり中古を買いました。
20年近くも前から、畜産による環境破壊や水源の枯渇、食料危機が
叫ばれていた事に驚き、何も知らず呑気に過ごして来た事を
悔やみました。
先日観た動画、「[地球のミライ]ゆがんだ食糧システム」で
伝えられていた事がすでに記されていました。
わかりやすく簡単な例を挙げると、食肉1キログラムを生産するのに、
鶏肉で2kg、豚肉は4kg、牛肉は1200kgの穀物が必要となります。
牛は出荷されるまでに、非常にたくさんの穀物を必要とし、
その分の穀物を飢えに苦しんでいる国々に回せば、
充分とは言えないまでも、かなりの飢餓が緩和されるそうです。
また、家畜の飼料の穀物を生産するために使われて来た水源の枯渇や
牛を飼うために必要な土地を確保するための熱帯雨林の伐採などの
環境破壊........それによる温暖化..........などなど、負の連鎖が凄いです。
これらの事は、すでに欧米では認知されていて、1週間の中で
お肉を食べない日を設けるよう推奨したり、ビーガンや
ベジタリアンが増えたり、合成肉の開発も進んでいるようです。
片やこの国では、知る人はごくわずかで、マスコミも、
スポンサーの顔色ばかり伺っているので伝えようとしません。
相変わらずのグルメ番組は、満足げにステーキや
ハンバーグを頬張るタレントさん、こんなこと
知る由もないのだろうなあ......でも、その方に
お子さんがいらしたら、そのお子さんの未来は......
などと思ってしまいます。
だからといって、私はビーガンでもベジタリアンでもありません。
「お肉は、一切食べない」などと決めてしまうと、
何だか意固地な感じがして、自分には合わない気がします。
牛肉は狂牛病の騒ぎの時、しばらく食べなかったら、
匂いが気になって食べられなくなってしまいましたが、
豚肉はソーセージやベーコンなどの加工品も含めて、
安全なものをたまに食べます。
乳製品は家の冷蔵庫にはありませんが、出かけた時などは
気にせず食べます。
鶏肉は以前から、オーガニックのものを定期購入していて、
少しずつ食べています。
卵焼き、親子丼、焼き鳥、茶碗蒸しなどは、
どうしても、時々食べたくなります。
魚介類も食べます。
メニュー全体で、いつも野菜が3分の2か、それ以上にして、
動物性のものは安全なものを少しだけ.......感謝して
頂くことにしています。
この書籍に書いてある事は、耳も眼も背けたくなるような
事ばかりです。
家畜たちの残酷な飼育環境など............。
ちょっと古い本なので、現在も続いているかどうか解りませんが、
アメリカの牛は、殆ど動けないような場所で、段ボールや新聞紙、
豚や鶏の排泄物にまで、味と香料を添加して加工し、
餌として与えられていると書かれていて驚きました。
しかし、このまま眼を背けて現実逃避していたら、いつの日か、
私たちの住むところも、食べるものもなくなります。
早く現実を知って、向き合って、考えて、
ひとりひとりが意識して対処することで、解決出来ると思いました。

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