雀の手箱

折々の記録と墨彩画

春浅く

2012年02月21日 | すずめの百踊り
 思いがけず雪の朝となり、木々も雪をかぶって白い世界が広がった日、関東から九州にも雪が積もることがあるの。とメールが届きました。年に23回あること、記憶ではこの数年では13センチの積雪が最高だったこと、今年も初雪ではないこと、雪国の方のようなご苦労とは無縁で、大方は日ならず消えてしまうことなどを返信しました。
 それでも、寒さは痛みを持つ身には覿面で堪えます。可能な限り温めていたわりながら絵を描いて遊んでいます。
 今年から、庭の手入れを隔月の年間契約にしたため、1月に、柿の枝や木の下の茂り放題の斜面が刈り掃われ、さっぱり片付いたのはいいのですが、蕗も刈られ、踏みつけられた後に、例年よりも数は少ないながら、健気に哀れなフキノトウが顔を覗かせています。
 梅の開花が半月も遅れています。庭の老木もまだつぼみも固く、備後梅だけが、枝に一二輪数えるほどの、「梅一輪一輪ほどの」春を告げています。
 寒あやめはけなげに凛と顔を上げ、土佐水木は、つぼみを膨らませて春の到来を歌っていました。