慌ただしく季節が移り過ぎてゆきます。
雲間の中秋の望月を愛でた次の日は、みじかかった夏日を惜しむかのように、強い陽射に途惑いました。
旧暦ではなくとも、もう九月尽。「季秋」の言葉のごとく九月は秋三か月の終わりの月。明日からは陰陽道では陰が終り陽に転ずる月で、十月を陽月とよぶのだそうです。
ともあれ、どうか穏やかな日々が訪れることを祈るばかりです。
描きためた中から、季の名残の蝉と萩、秋草です。
すり流すよき墨の香や九月尽 会津八一



雲間の中秋の望月を愛でた次の日は、みじかかった夏日を惜しむかのように、強い陽射に途惑いました。
旧暦ではなくとも、もう九月尽。「季秋」の言葉のごとく九月は秋三か月の終わりの月。明日からは陰陽道では陰が終り陽に転ずる月で、十月を陽月とよぶのだそうです。
ともあれ、どうか穏やかな日々が訪れることを祈るばかりです。
描きためた中から、季の名残の蝉と萩、秋草です。
すり流すよき墨の香や九月尽 会津八一


