雀の手箱

折々の記録と墨彩画

熊本地震

2016年04月19日 | できごと
 14日の夜9時半近く、携帯が聞きなれない信号を発しているので、何事かと思う間もなく、福岡県沖地震の時のような横揺れが来て、驚いて主人の部屋に行きました。何のこともなく眠り込んでいるのを起こして、地震のようだと告げました。
 熊本で深さの浅いところで断層がずれたのだそうで、震度7で阪神淡路地震並みの規模とテレビも報じていました。ここでも体に感じる余震が2回ありました。不安なまま、ベッドに腰掛けてテレビを見ていました。娘たちから大丈夫かという見舞いの電話もかかってきましたが、ものが落ちることもありませんでした。
 夜があけ明るくなるとともに、災害の大きさがまざまざと画像で映し出され、高速道はじめ、JR,航空機と交通機関もすべてストップしていました。
 熊本市内や、益城町の被害が甚大で、死者7名、負傷者も数百人とされ、さらに増え続けています。倒壊家屋の惨状も目を覆うほどです。(15日記)

 ところが震度7のこの揺れは前震で本震は16日に襲いました。東京で心配しているよりもと、娘が早朝の便に乗ったのでといって、病院の診療から帰宅すると門の扉が開いていました。
 熊本城や阿蘇神社などの国の重文も被害の例外ではありえませんでした。天守は鯱鉾を失い、瓦をふるい落とし、神社の象徴的な、日本三大楼門の一つと讃えられた楼門も今は崩落して変わり果てていました。

 結婚前2年ほど過ごした熊本ですから、なじみのある地名や風景が、無残な姿で映し出される様を悲しくながめています。
 被災された多数の方々の心身ともに打ちのめされた状況には言葉もありません。未だ揺れは収まる気配もなく震度4以上の揺れが続いていて(89回)、気象庁によると後1週間は警戒が必要と報せています。突然の災害で亡くなられた47名の方々の無念をおもい、せめて避難されている12万を超える方たちに、元気が戻る日が一日も早く訪れることを祈るのみです。

  
    倒壊前の肥後一宮、阿蘇神社の楼門。