雀の手箱

折々の記録と墨彩画

今年の五月

2017年05月22日 | 塵界茫々



一年のうち一番美しい月とされていた「美しき五月」が、今年はいささか妙なことになっています。
 晴れの日が続いていて、昨日など7月下旬から八月上旬並みの30度という気温に、植木鉢の植物は元気がありません。
 櫻のころほど生暖かくもなければ、真夏の涼風ほど幅ったくもなく、肌ざわりの良いさらりとしたそよ風が瑞々しい青葉の薫りを運んでくる喜びを味わう間もなかったような気がします。
 梅花空木も香りが薄いような気がします。
 今月の庭師のお土産は孟宗から淡竹に変わっていましたが、雨がないので数も少ないと言っていました。楽しみにしてくださいと、植えていってくれたミニトマトやゴーヤの水やりにも追われそうです。 

 柏葉紫陽花や山法師は、早くも盛りの時を迎えて、下陰には朝顔が顔を見せていますし、蛍袋も口を開けてうつむき、蛍の訪れを待って賑やかです。
 











             今朝の画題は山法師の一団です。