五日の暦に芒種と記されているのを見て、麦から稲の季節への移りかわりを思ひ、田んぼでは蛙の合唱が始まるなと、季節の移ろいの速さにせかされる思いです。
晴天が続いた五月後半から、待っていた雨が遠慮がちに降りはじめ、梅雨入り宣言が早々と昨六日には出されました。
荒れたわが古家でも、薄暗い広い座敷にいて、庭に静かに降り注ぐ細かな雨をしみじみと眺めている時間は決していやなものではありません。
青梅が重い音をして落ちる、その音に一種の哀愁を感じます。それは秋の木の葉の落ちる、凋落の冷たい寂しさを伴う哀愁とは違ったぬくもりのある柔らかなものです。
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上の写真は、何の花の花盛りかお判りでしょうか。秋にはイガイガの針で実をつつむ果実です。