雀の手箱

折々の記録と墨彩画

上棟式

2018年08月24日 | できごと
 古い町に属すこの町内でも、住む人が亡くなって空き家になっていた家屋が何軒も取り壊され更地となり、瀟洒な近代建築の家がいつの間にか建てられています。
 先日、門の前の開発で削られた造成地に一軒、木造の純和風の家の建築がはじまりました。
 嬉しいことに、最近では珍しくなった「棟上げ」がありました。この地方の古式による五色の幟旗や、棟札、御幣などを取り付けた上棟式でした。
 餅まきに集まってきた夏休み中の子供たちの賑やかな歓声も上がりました。餅まきは、門の前で眺めていましたが、施主の息子さんが、四隅餅の重ねと紅白の小餅を届けてくださいました。毎日、大工さんの打つ金槌の甲高い音も気持ちよく響いています。

 やっと祭壇の片付けも終わり、家中に平常が戻ってきました。画室も道具をすべて仕舞っていたので少しずつ持ち出して、暑さを避けて夏籠りの愉しみを再開しています。