雀の手箱

折々の記録と墨彩画

描き初め

2017年01月22日 | 塵界茫々

 今年は病院通いで、なかなか絵筆を手にできずにいました。
、折尾駅の高架工事が最終段階で、大きな踏切が昨年12月から通行できなくなっているので、立ち寄ることがなくなっていた「梔子の池公園」の方に薬局に行くコースの回り道をしました。

 池を覆っていた夏の日の白蓮は、今は枯れ蓮の無惨な姿です。この風景に会わないと私の「冬」は完結しないようです。思い切り放恣に乱れ、池水に沈む姿は痛ましくも悲しみの中に強い線を見せています。それは戦いの果ての古戦場もかくやと幻想させ、風に吹き寄せられた実を飛ばした蓮のうてなは、いくさに敗れた亡者たちのされこうべとさえみえて、全く人の気配もない公園の昼下がり、しばらく声もなく佇んでいました。







 枯れ蓮のおどろおどろの姿に触発されて、今年の手すさびの初めは枯れ蓮にすると決めました。ただし、例年のように、最初の一枚は「南天」です。これも年老いての縁起かつぎでしょうか。
 庭の水仙を供花のつもりで、刀折れ、矢つきた枯れ蓮への挽歌を描いてみました。













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2 コメント

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レンコン・パウダー (渚一号)
2017-01-29 09:12:54
先日 tvを何気なく見ていたら 面白い食材を学ぶ。
レンコンの加工品、干して顆粒状になったモノ。
その活用例が沢山あって試し買いを思案中。

蓮池のbefore and after は月の満ち欠けに似ていますね。
泥中にありて 花咲く 蓮華かな。浄土真宗の原点。
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冬は根菜 (ふくら雀)
2017-01-31 07:27:30
この季節は大根人参、牛蒡など根菜類が美味しい季節ですね。レンコンは先見えがすると喜ばれる食材ですし、多くの効用も知られていますね。少し高価ですが、時々登場します。
維摩経の悟りにも、鶏群一鶴にも無縁ですが、どうにか生きています。

寒さもこれからです。お体を大事になさってください。
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