雀の手箱

折々の記録と墨彩画

早春賦

2015年01月23日 | 日々好日



 春の先駆けを香りとともに知らせてくれるのは、我が家では、やはり蕗の薹です。今年は例年より少し遅れているような気がします。

 この季節の味わいを探す時に思い出すのは今は亡き時実新子さんの「さがしあぐねし蕗の薹かも己かも」の句です。
山頭火よろしく「蕗のとうことしもここに蕗のとう」と探し当てた今年最初の蕗の薹はです。親指の頭ほどの大きさでした。

 ほろ苦い味わいは、香と色合いとを愛でて、私は天ぷらが一番と調理しますが、夫は荒微塵に刻んで、赤味噌で練り上げた蕗味噌が好みです。









最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
春は名のみ ()
2015-01-24 21:22:59
 もう蕗の薹が出ましたか。早春の香りがここまで届きました。 さいたまは冷たい空っ風に身を縮めています。

 ふくら雀さん 珠玉の作品をありがとうございました。 また傑作が生まれましたね。 洗練された線の何と美しいこと。 デフォルメもいい感じで水仙の香も凛々と。 迷いなくすがすがしい雀さんの作品です。
返信する
春の香 (ふくら雀)
2015-01-26 06:34:54
外出が少なくなる分、大寒の風は冷たくとも、晴れた日は庭の春を探すことが多くなりました。

初収穫の蕗の薹をお届けしました。テレビと似て形と色だけでごめんなさい。蕗の薹は独特のほろ苦さと香りがいのちですね。

陽向では藪椿はもう落ち椿になっているのもちらほらです。
省略の水仙、気合を入れて描いたのですが、中途半端になりましたね。
いつも、ありがとうございます。
返信する
ほろ苦さ (渚一号)
2015-01-26 17:56:12
輝きが出始めた空に季節の変化を目で感じ、加えて 舌でも味わうなんてお洒落ですね。

NHK グレート・トラバースで登山家の方が フキノトウ を食べている描写が先日あり。
美味そうにテンプラで食べていました。
コロモはほんの少しだけ付けるのかな?

お鍋の材料の 春菊が若者から嫌われているとか。あのほろ苦さが。
人気番組"タメシテガッテン”で 春菊の美味しい食べ方の紹介。品切れの心配も?。
しかし、なんですけど
ほろ苦い食材はあくまで脇役、冬の主役は ヤッパシ 大根。とにかく甘くて美味い。
飽きが来ない。食当たりが100%ない。
じっくりと煮て調味料をしみ込ませる。ただ プロの色も納得できる味もでない。
今年の課題の一つ。

とにかく 厳寒時期を最善に過ごすお知恵をください!


返信する
大人の味 (ふくら雀)
2015-01-27 06:51:54
春菊を若者が苦手とするとは知りませんでした。渚さんにはヘーと感心させられます。物知りです。

ほろ苦い蕗の薹は、酒の肴に最適です、つれあいは、厚めに切って煮込んだ大根にも蕗味噌を乗っけて食しています。

大根はおいしいのですが時間と手間がかかるのが困りものですね。ご健闘を。きっと執念で目標達成でしょう。

こちらは悪い風邪が流行しています。お気を付けて元気にお過ごしください.生姜湯や甘酒でおなかから温まって。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。