雀の手箱

折々の記録と墨彩画

雪篭りの日

2010年01月14日 | 日々好日
 明け方から降り出した雪は、夜が明けたときにはうっすらと樹木の葉を覆って、重たげでした。
 病院の予約が昨日で幸いだったと 両脇に雪を積んで凍てついた道を眺めていました。
気象情報では当地の積雪は4センチといっています。交通機関も都市高速は、早朝4時ごろから、5時には九州自動車道も閉鎖されてしまいました。部分解除になったのは午後になってからでした。

 寒に震えながら家に篭って、やきものの下絵を思案するうち、ついでに机の上の侘助や、今晩いただく予定の殻をあけた牡蠣などスケッチしました。
 晩年の冬篭りの詩人は生涯の最高傑作「夜色楼台雪万家図」をものしたのですが、あれもこれもの、そぞろ心に振り回される身は、諺どおりの一兎も捉えられないとりとめのないことです。それでも寒さに篭る日の“すさび”があることはありがたいことです。












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2 コメント

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筆のすさび ()
2010-01-16 10:57:37
 ふくら雀さん 雪道でたいへん遅くなりました。後がたいへんですね。 溶けて凍って、くれぐれもお気をつけて下さい。
 あこがれのやきもの、門外漢のいつもたのしく身勝手なコメントを、お許しください。 
 
 下絵のうちから楽しそうですね。平らじゃないし肌合いも変わる、扁壺におさめたり、広がりや大きさを感じさせたり。とてもむずかしいのでしょうと想像しています。

 牡蠣の微妙なグラデーション。身のまわりにその気になれば画材だらけですが、乳白に迫ったことはありません。
 まず描くこと… ご立派です。この頃忘れています。反省!
 
  山茶花のこゝを書斎と定めたり   子規

 ふくら雀さんの瑞々しい山茶花です。対象を頭に入れて見ないで描かれましたね。のびのびしています。
 口の違う瓶、造形と色味にあわせる絵… 深遠な芸術にこれから向き合いたい。学ぶことばかりです。よろしくご指導くださいませ。
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想定外のこと (ふくら雀)
2010-01-17 11:25:53
やきものに取りつかれる人の気持ちが少しわかるような気がしています。
土と炎が生み出す不思議な変容がたまらなくなるのでしょうね。
時に計算外の結果がもたらされます。私はまだ試作の段階で模索中ですが、それでも面白いと思えるのですから。
虜にならないよう気をつけてゆっくり、喜んだり、がっかりしたりしてゆくつもりです。

絵付けを通して細かいことを捨てることができれば大きな収穫と思っています。
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