雀の手箱

折々の記録と墨彩画

金木犀の香り

2014年09月28日 | 日々好日









 秋の香といえば、我が家では金木犀です。かすかな香りがしていると思っていると、ある日一斉に花が開き,むせるほどの香で包まれます。春の沈丁花以上の香です。

 花が咲いている間中芳香を放ちますが、雨や風に会うとあっけなく散ってしまい地上に黄金の輪を描くことになります。今年は天気予報を見る限り、雨は大丈夫のようですから、長く楽しめそうです。

 中国は桂林地方が原産とか。桂が木犀の木を意味し、木犀の木がたくさんあるところから出た名と聞かされました。
 もう、桂花陳酒を愉しむ酒の工夫にも縁がなくなり、今は自分勝手に桂花茶と称してポットにダージリンの紅茶入れたついでに花をたっぷり摘んできてブレンドにし、香りを楽しんでいます。蕾の方が香りが強いようです。



好日や金木犀の花いきれ    鷹羽狩行








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2 コメント

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深化する秋 ()
2014-10-04 08:40:48
 お持ちでしたセンスに、繊細さが加わって好もしい作品が続きますね。以前のモダンなのも良いけれど、こちらのしみじみするような作品も好きです。 ますます深まってゆく雀さんの芸術…
 画風を変えて、なんとこころ豊かなのでしょう。「もののあはれ」の物語に飛び二つのせかいを愉しみました。 
 金木犀の花びらが散り、季節も深まっています。 
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偶然の一致 (ふくら雀)
2014-10-04 10:27:41
蛙さんも市の花としての金木犀をスナップして揚げておられましたね。生垣が金木犀なんて、香りにむせるほどでしょうね。

雨で今年もわずか5日で散ってしまいました。

手の具合が良くなってきて、久しぶりに色々描いてみては楽しんでいます。元来の領域はこうした細い線のかそけさを求めるもののようです。
それを自分で面白くないとしての模索なのですが、素直に描くときはこうした方向に行くみたいです。

ありがとうございます。
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