4May
2016
民進党は安倍首相の改憲発言挑発の罠に落ちてはいけない
安倍首相が改憲発言を繰り返す一方で、自民党は困惑の振りをして見せる。
そして自民党は今度の参院選では改憲を封印しようとしている。
このギャップをどう考えればいいのか。
ズバリ安倍首相の民進党挑発作戦であると私は見ている。
そして岡田民進党は見事にその罠にはまって、今度の参院選の争点が改憲であると決め込み、どんどんと安倍首相の改憲反対を鮮明にしている。
いかにも岡田民主党にはそぐわない。
その結果何が起きるか。
私はこのまま岡田民主党が安倍改憲を選挙戦で叫び続ければ、選挙戦が進むにつれて民進党は分裂、自滅していくのではないかと思う。
共産党が安倍改憲反対をいうのは当然であり自然だ。
しかしいまの民進党がの共産党と一緒になって憲法反対を叫ぶことは間違いだ。
いまの民進党は、まず党を固めて政権交代できる野党第一党を国民に示す時なのだ。
確かに世論調査は安倍改憲反対が多い。
しかし、そのことと投票行動は別である。
改憲を叫んで政権を取れるのならこの国の政治から自民党はとっくになくなっている。
護憲政党はとっくに政権をとっている。
民進党はいまこそ安倍首相の改憲発言を冷静につき放すべきなのだ。
そう思っていたら文芸評論家の斎藤美奈子氏がきょう5月4日の東京新聞「本音のコラム」で書いていた。
押せば引くべきだと。
安倍首相が改憲を叫べば叫ぶほど世論は警戒していると。
そうなら岡田民主党は世論の冷静さを信じ、改憲反対は世論に任せるべきだ。
岡田民主党は安倍失政を正面から批判して安倍退陣を訴えるべきだ。
改憲反対の世論に迎合して選挙で安倍改憲反対を叫べば叫ぶほど、今度は世論が民進党から引く。
世論が安倍首相の改憲発言から引いても、自民党を見捨てることはないが、世論が民進党の安倍改憲反対から引けば、そのまま民進党は終わることになる。
民進党は今度の参院選で安倍首相の改憲発言の罠にはまってはいけない(了)