【星平会海 玄機伝 ~運命の神との対話法~】
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すべての精神病の根源にあるもの
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ヴイルヘルム・ライという心理学者によるとすべての精神病は
愛の欠如によって起こると定義されています。
愛が欠如しているとはどんな状況でしょうか?例をあげてみま
しょう。
・なにかが足りないという不満足感
・隙間があるから埋めたいという欲求
・もっとなにかが必要であるという焦り
・もっと体験しなければならないという緊張
という心理状態で平安ではありません。
いっぽうで愛に足りていると
・絶対的な満足感。
・未来を考えない。今だけで充分。
・明日死をむかえても悔いはない。
・自我がなくなりエゴが消える。
というふうに自分自身には平安があります。しかし苦悩はあります。
【勘違いしやすいのですが、悟った人も苦悩に満ちているのです。】
しかし、他人の苦悩が手にとるように分かってしまうので慈悲
という名の苦悩であり、自分自身に対するものではないのです。
お釈迦様は悟ったあとも、悟る前も、苦悩に満ちていた人生で
した。しかし、悟ったあとは他人のための苦悩でした。
では愛が欠如する理由とはなんでしょうか?
・理性で欲望をコントールした結果(とくに性欲)
・欲望を隠す
・欲望をうまい理屈でごまかす
・表面的に善人のふりをする
・自分の醜い部分を見つめない
いずれもが、本当の自分を見せれば周囲とトラブルを起こす
恐れがあるため、問題を『先送り』しているだけの状態です。
問題が隠れているだけだから、ベッドの中で愛しあっても
本当の自分は異性に見せていないのです。
ちょっと、お釈迦様の話しをしましょう。
過去の人物で最も苦行を重ねて理性で欲望をコントロールしようと
したのはお釈迦様でしょう。しかし、その苦行の期間は悟ることは
ありませんでした。もうこれ以上の苦行はないというところまでや
ってみて、疲れ果てて木の下に無心で座っていたとき、突然覚醒が
勝手にやってきて、笑いだしたのです。
苦行に出る前のお釈迦様は王子でした。おいしいご馳走とお酒、そ
して多くの美女と美男子、学者達に囲まれて欲望の限りを楽しんで
いたのです。しかし、酒池肉林の宴のあと美女がよだれをたらして
酔っ払って寝ている姿を見た瞬間にそれまでの人生を捨てることに
したわけです。つまり欲望に飽き飽きして城を飛び出して乞食にな
って苦行を好んでやったわけです。
王子の頃は欲望の限りを尽くし、乞食の頃は苦行の限りを尽くし、
その結果、お釈迦様は、命式を全て発動させたのでしょう。だから、
覚醒して命式を超えたわけです。
お釈迦様が生まれたとき、当時の占い師は、この子は王になるか、
乞食になるか?どちらかだと予言したのですが、どっちも経験した
わけです。予言は外れました。
さて、精神病の話しに戻ります。
勘違いしやすいのは、敏感だから精神病になるのではありません。
敏感な人はもちろん社会の不条理や他人からの悪意に傷つきやすく
なります。しかし、その反面自分の内面を深く知って、自分の魂
に触れることができるので、自分に対しては平安を感じるものです。
ハッキリ言って狂っている人って、他人の苦悩には無関心なのです。
自分は被害者であり不当に評価されて、悪いのは周囲だと思ってい
ます。占い師に相談に来る人も同じです。他人の苦悩のために相談
に来る人は絶対にいません。
では、運命学でいう開運の状態とは何でしょうか?
自分の持って生まれた命式をすべて元気に発動させることですから、
その分、普通の人よりもセンサーが発達して敏感になります。その
結果、自分自身は平安になりますが、他人の悲しみが分かるので、
慈悲深くなって他人のために苦悩するというようになるのです。
つまり、開運していない人は自分のことに悩む。開運している人は
人のために悩む。という大きな違いがあります。
四柱推命でみた星、ホロスコープでみた星、どちらが当たるかでは
なく、全部が元気に動いている人は不思議と運がいいものです。
さて、あなたの星は、どれが動いていて、どれが死んでいるでしょうか?
死んでいる星があるとすれば、その原因はなんでしょうか?
原因が分かれば、もう開運の第一歩になります。
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