『慶応義塾大学の学生2人が大麻取締法違反の疑いで神奈川県警に逮捕された事件で、同大の森征一常任理事(法学部教授)らが30日午後、東京都港区の三田キャンパスで会見を開き、「学生の自主性を尊重するのが建学の精神だった。学生を信じてきたので本当に残念」などと述べ、謝罪した。同大は今後、「危機管理委員会」を立ち上げて再発防止に努めるとしている。 大学側は、ほかに事件にかかわった学生がいるかについては調査中とした。逮捕された2人の処分については、裁判の結果などを考慮した上で決めるという。 同大によると、04年以降、大麻取締法違反容疑で学生5人が逮捕され、それぞれ退学などの処分を受けている。富田広士・学生総合センター長は「対応が遅れた。一歩踏み込んだ対策を考えたい」と話した。 この事件で横浜地検川崎支部は同日、同大2年の内田浩太郎容疑者(21)=横浜市青葉区=を大麻取締法違反の罪で起訴した。同法違反容疑で逮捕された同1年の中村友士郎容疑者(20)は今月22日、同罪で起訴され、その後保釈されている。 』アサヒコム
慶応義塾の教育の基本精神は、独立自尊です。その意味は「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云ふ」(『修身要領』第二条)。「独立自尊」の「独立」は権力や社会風潮に迎合しない態度、「自尊」は自己の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うことを意味しています。森征一常任理事「学生の自主性を尊重するのが建学の精神だった。」と述べられたことは間違いでは有りません。正論中の正論です。学生の自主性が尊重されていると言うことは、自分の行為や行動に対して、自分で責任を持たなくてはいけないと言うことです。大学生は、慶応義塾の大学生だけでは無く、国公立大学、私立大学の総て大学生に自主性が尊重されています。自主性が尊重されていると言うことは、自分に責任を持たなくてはならないと言うことです。大学や世間からの信頼を裏切らないように責任を果たして下さい。大学は、高等学校のように校則に縛られるところでは有りません。大学生としての自主性や自由を尊重する精神は、大学生としての自己責任を伴う自主性と自由です。大学生としての信頼を裏切ったり、自分で自己責任を果たせないのなら自ら大学を去るべきです。慶応義塾大学当局の学生の管理責任と言うより、個々人の大学生の責任です。今回の大麻事件で、慶応義塾の創立者福沢諭吉先生の「建学の精神」を形骸化することなく、もう一度教職員の皆さんと塾生の皆さんが学び直して欲しいと思います。仏作って魂入れずでは困ります。
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