◆ジャーナリストが、取材源をペラペラ喋ったとしたら「自殺行為」だ。だれも信用してくれなくなり、「とっておきの情報」を取材できなくなるからである。だから、「取材源秘匿」を厳守しなくてはならない。たとえ、「ひどい拷問を受けようとも絶対に口を割らない」のが、ジャーナリストの「職業倫理」である。それを百も承知しているはずの米連邦最高裁が、情報源開示を拒否しているNYTのジェイムズ・ライゼン記者(ピュリツァー賞受賞者)に敗訴を言い渡している。ジェイムズ・ライゼン記者は「開示に応じるくらいならば刑務所に行く」と徹底抗戦の構えだ。米国には、「骨のあるジャーナリストが健在だ」と感心する。
朝日新聞DIGITALが6月4日午前8時14分、「『情報源明かすぐらいなら刑務所へ』 米記者、敗訴確定」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「米司法省から記事の情報源開示を求められた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の安全保障担当の記者が、『開示に応じるくらいならば刑務所に行く』と全面的に争っている。連邦最高裁も司法省の要請を認めたが、あくまで拒む構えだ。証言を求められているのは、NYTのジェイムズ・ライゼン記者(59)。ブッシュ政権下の2005年、米国家安全保障局(NSA)による令状なしの通信傍受を暴く記事を書き、ピュリツァー賞を受賞している。米司法省は10年、中央情報局(CIA)元職員を、イランの核開発に関する米国の作戦の情報をライゼン氏に漏らしたなどとして、スパイ罪で起訴。元職員が無罪を主張したため、ライゼン氏は公判で証言するよう召喚されている」
下級審の判断は分かれ、記者が上訴していたのに、連邦最高裁は、ライゼン記者の主張を認めず、記者側は判例を覆すことができなかった。しかも、判断の理由を明らかにしていない。このため、1972年に示した情報源秘匿を認めない判断に従ったものと見られているという。
◆このごろ、インターネットのポータルサイトの担当者のなかには、正式のジャーナリストの訓練を受けていないにもかかわらず、ジャーナリスト気取りの者が少なくないせいか、プロのジャーナリストに対してまで、「裏が取れない。情報源を明らかにせよ」などと迫ってくる者がいる。そればかりか、自社の経営にマイナスになるような情報を勝手に削除して、いわゆる「情報操作」までしているのだ。
最近の実例では、「久米島沖で爆発音 きのこ雲を確認」という映像つきニュースを次々削除しているポータルサイトがあった。どこからか圧力を受けたのか、あるいは勝手に自主規制、あるいは自己検閲しているのかは定かではないけれど、これでは中国国営メディアと変わらない。もしかしたら、沖縄駐留米軍や米CIAから資金援助を受けて、「スパイ活動」に協力しているのではないかとさえ疑われる。
◆特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)は、2013年12月13日に公布され、公布から1年以内に施行される。インターネット・ポータルサイトのなかには、「取材源秘匿」
を理由に、記事を寄せているプロのジャーナリストとの契約を一方的に解除している企業があるという。いわば「日本国憲法第21条違反」という不法行為である。不法行為には、時効がない。このため、プロのジャーナリストのなかには、ポータルサイト企業の不法行為について、関係行政庁に情報提供して、厳しく取り締まるよう訴える動きが出始めているという。特定秘密保護法が、正式に施行されれば、関係行政庁の担当者は、情報提供者に関する情報を秘匿しなければならないので、もし漏洩すれば刑事罰を受けることになる。中小企業や個人を大企業の横暴から守るには、この特定秘密保護法が威力を発揮することになる。恣意的に情報操作していることが広く知られるとポータルサイトの企業生命を確実に危うくする。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」米国から「多国籍軍参加・徴兵制導入」を迫られた公明党の山口那津男代表は、毒蛇に睨まれた蛙も同然だ
◆〔特別情報①〕
安倍晋三首相は6月4日、ベルギーのブリュッセルで開催されている先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で、ロシアに対する経済制裁に同調する姿勢を鮮明にしている。だが、米国オバマ大統領の方が、G7以外で「孤立化」の色を強めている。米国内では、とっくのむかしに見放されていて、「レイム・ダック」状態に陥っている。ズバリ言えば、「裸の王様」だ。一体どういうことなのか
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目次Ⅰ 江戸幕末最強の「プロジェクトチーム」に学ぶ 新選組は、江戸幕府の幕末浪士による「武力団体」である。政情不安な京都警備の任を与えられた警察部隊であり、幕末最強の「プロジェクトチーム」(局長ら幹部24人、伍長20人、平隊士100人以上)江戸幕府は浪人の懐柔統制のためと京都警備のための浪士を募集、これに近藤勇の天然理心流一門、水戸浪士・芹沢鴨、新見錦ほか200人を超える浪士が参加した。幕府は、浪士組を組織して、文久3年(1863)2月4日集結させて、京都に上らせ、洛西の壬生村に屯集させた。
引用元http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e