◆英国の歴史家アーノルド・J・トインビー博士(1889年4月14日~1975年10月 22日)は、著作「歴史の研究」のなかで、歴史を文明の興亡の視点から論じた。執筆は1934年から1954年であった。トインビー博士が1967年、京 都国際会議場で講演した際、聴講に行ったときのことをいまでも鮮明に覚えている。学生時代のことである。
トインビーは1914年に第一次世界大戦が勃発していたころ、オックスフォード大学でトゥキディデスの「戦史」を講義していた。その際、ペロポネソス戦争 に直面した古代ギリシアと世界大戦に直面するヨーロッパ文明が類似しているという着想を得て、その視座を世界全体に拡大し、「歴史の研究」を構想した。
トインビー博士は、国家を中心とする歴史観を否定し、文明社会を中心とした歴史観を提示した。しかも、西欧文明の優位を排除しつつ、第一代文明である シュメール、エジプト、ミノス、インダス、殷、マヤ、アンデス、第二代文明であるヘレニック(ギリシア・ローマ)、シリア、ヒッタイト、バビロニア、イン ド、中国、メキシコ、ユカタン、そして第三代文明であるヨーロッパ、ギリシア正教、ロシア、イラン、アラブ、ヒンドゥー、極東、日本、朝鮮の計21の文明 を世界史的な観点から記述しようとした。
このなかで、文明を輪切りにし、横に並べてみて、文明が「発生、成長、衰退、解体」を経て、次の世代の文明へと移行すると考えた。この結果、第三代まで の諸文明は歴史的に概観すると親子関係にあることに気づいた。そこで、トインビー博士は、次のような一種の法則を見つけ出すに至ったのである。
「文明は外部における自然・人間環境と創造的な指導者の二つの条件によって発生し、気候変動や自然環境、戦争、民族移動、人口の増大の挑戦に応戦しながら 成長する。だが、文明は挑戦に応戦し、これに失敗すると弱体化し始め、衰退に向かうようになるので、指導者は新しい事態への対応能力を失い、社会は指導者 に従わなくなり、統一性が損なわればかりか、最後には内部分裂が進み、指導者は保身のために権力を強化し、結果的に大衆はプロレタリアートによる反抗を通 じて文明は解体される」
◆第二代文明であるヘレニック(ギリシア・ローマ)のローマ帝国を参考にするならば、このサイトの記事「『歴史は、繰り返す』の言葉通り、アメリカ帝国は ローマ帝国の衰亡を想起させ、『黒人パワー』(註・米国流では、アフリカ系アメリカ人パワー)が崩壊を促す」(11月27日 07時34分05秒 配信)に照らし合わせると、フリーメーソン・イルミナティが1776年に「実験国家」として建国した「アメリカ帝国」はいままさに崩壊しつつある。これ は、ローマ帝国の衰亡を想起させる。
「古代ローマは、小国だったころ、隣接する国家と相互安全保障条約を結び、安定を保っていた。後には、ローマ帝国が隣接国家を保護するようになる。ロー マ帝国滅亡の根本的原因、つまり近因は、国土の異常な拡大にあったと言われている。国家領域が拡大すればするほど、防衛線が拡大した。ところが、このため に国境防衛に充てるための兵士と資金が不足してローマの国家財政を圧迫するようになる。戦争によりブリタニア・ライン以東・ダキアなど周辺の土地を獲得し たものの、野蛮な地域の痩せた土地ばかりだったので、それらを維持するのに、コストがかかり、国家財政を圧迫する傾向はますますひどくなった。ローマの領 域が異常に拡大するにつれて、共和政から帝政へ移行し、皇帝が富を生む経済を独占したため、国内の自由な経済活動は次第に衰えていった。さらに、遠征軍を 派遣して行う征服戦争が停止すると、奴隷の供給もなくなり、貴族や平民の富裕層による奴隷を使用した大土地経営『ラティフンディア』を維持することも難し くなり、帝国は衰退の一途を辿って行った。加えて、環境変化や北方民族の侵入により、滅亡が加速したのである。アメリカ帝国の崩壊を促しているのは、『黒 人パワー』である。『歴史は、繰り返す』という摂理がいま、アメリカ帝国にも適用されているということだ。
やはりフリーメーソン・イルミナティが建国したソ連(十月革命によって成立させたロシア・ソビエト連邦社会主義共和国を前身として1922年12月30 日に成立)は1991年12月17日、ゴルバチョフ大統領が、1991年中に連邦政府が活動を停止することを宣言。12月21日、グルジアと既に独立した バルト3国を除く11のソ連構成共和国元首がCIS発足やソ連解体を決議したアルマアタ宣言を採択、これを受けて12月25日にゴルバチョフはソ連大統領 を辞任し、翌日には最高会議も連邦の解体を宣言、ソビエト連邦は崩壊した。わずか69年の短命国家であった。
【参考引用】日本テレビが11月29日午後6時55分、
「広がる全米デモ 根底にある“差別意識”」という見出しをつけて、以下のように配信した。
アメリカのミズーリ州で黒人青年を射殺した白人警察官の不起訴に反発した抗議デモは、全米に広がった。その根底にはアメリカの社会が抱 え続けてきた“溝”があった。ミズーリ州ファーガソン近郊では、祝日の「感謝祭」にも抗議の声が響いた。デモ参加者の1人、ムスターファさん(25)は、 黒人青年が白人の警察官に射殺された8月以降ほぼ毎日、抗議活動を続けている。
ムスターファさん「僕が殺されていたかもしれない。あの警官が、人を殺した事が正しくないと皆がわかっているんです」
ファーガソンの街で抗議の声が再び強まったのは、大陪審が警察官の不起訴を決定した24日だった。抗議を行う人たちの多くは略奪や放火といった行為には 反対だが、不満の根底には根強い差別意識があると口をそろえる。子どもが生まれたばかりのムスターファさんも「息子が大人になるまでに社会のゆがみをなく したい」といま、声を上げている。
ムスターファさん「若い世代が共に戦う限り、抗議を続けます」
ファーガソンの住民は3分の2が黒人だが、警察官や議員の8割以上は白人に占められている。地元警察によると、去年1年間に職務質問をした黒人の数は白 人の8倍、車などを捜索した件数は10倍以上に上る。アメリカでは22日にも、空気銃を持っていた12歳の黒人少年が射殺されたが、警察への通報ではこん なやりとりもあった。
警察「彼は黒人ですか?白人ですか?」
通報者「グレーのコートにグレーのパンツ」
警察「黒人ですか?白人ですか?」
通報者「いま何と?」
警察「彼は黒人?白人?」
通報者「黒人です」
全米170以上の都市に広がった抗議活動は、感謝祭の大型連休に入った事で沈静化した。しかし、震源地のファーガソンでは、連休を利用して帰省した人た ちが抗議行動に参加している。親子で参加したランディさんとアロンゾさんは「アメリカ全体の関心が高まっているいまこそ、差別のない社会が実現できるチャ ンスだ」と話す。
アロンゾさん「僕自身の経験では、車の運転中に警察に止められた事があります。僕を含め多くの人たちが警察システムの変革を求めていますが、それは警察の中にいる人次第なのです」
ランディさん「不公平があれば人種にかかわらず、明るみに出されるべきです。1人の声では届かなくても、100人が声を上げれば変化を起こせる」
事あるごとに表面化してきた人種の問題。黒人住民の多くが口にする「チェンジ(変革)」。差別する側の意識と社会の構造の変革を求める声がアメリカ全体を揺さぶっている。 本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」 英国ウィリアム王子が2015年2月末から3月初旬に、急に日本と中国を初めて歴訪する目的は? ◆〔特別情報①〕
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ようにする。準備万端、態勢を整えていれば、相手を十分に納得させることができる。
引用元http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/837da25e8791b050fef7523a5ac828de