旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2007北海道・秋~I大先生への手紙

2007-10-08 19:30:44 | 旅鴉の唄

今回も白雲のテン場でI大先生と一緒になりました。
この夏同様モデル兼弟子?の女性同伴です。

「先生、(ロープウェイ乗り場で開催中の)写真展拝見しました」
「いや~なんもなんも。この夏、あの時撮ったのもあったでしょ」
「・・・」
冷や汗…写真展が開催されていたことは知っていたのだが、
実はこの時はまだ見ていなかったのだ…まさか内容に踏み込んだ
具体的な話が展開しようとは…どうだこの口先三寸男ぶりは…

「○○くんね、35㎜もいいけどね、645を使ってみたら。
ポスターにしようとしたらやはり35mmはちょっときついよ。
風景写真だと、3本くらいズームレンズがあれば充分だからね…」
(この後具体的な話が続く)
詳しくは知らないのだが、645とはペンタックスの中版カメラのことらしい。
ポスターっていわれても写真展をやりたいって話をしたこともないし…
そろそろフィルムは諦め、デジタルへ完全移行するつもりだとは
とてもいえないわたくし。

「ところで○○くんね、写真はだいぶたまったのかい?」
これこの夏も聞かれたのだが、今度も同じ答え
「年に二回、ちょこっと来るだけで、そんなたまるわけないじゃないですか」
(それを無視するように)
「写真ね、よかったら一度見せてみなさい。写真集ね、一冊出すと
あとは次々出来ちゃうから…」(またまた話延々続く…)
話が長くなりそうなので、無言でひたすら聞き役の私。(この優柔不断が悪いの?)
元高校教師で頭も切れ、弁も立ち、加えて御ん年もうすぐ70歳になろうとは
とても思えない強靭な体力、私の反論は無駄な抵抗なんです。

どうも大先生は後継者を育成しようとしているらしく、すでに10人くらい
面倒を見ているという。それに私を加わえようと?
このブログをご覧の方は、私の「軟弱系えせ山写真家」ぶりは
よくご存知でしょうが、大先生は私のMAX(瞬間最大の力を出している時)
の姿しか知らないらしい。
レンズを減らしてビールを持ちたいとか、デジカメに移行しようとしているとか、
早く下山して温泉&グルメを楽しみたいとか、いまだに絞り、露出その他
カメラのことが全くわかっていないとか…まったくご存じないのだ。
それに大先生、私は冬~春山はまったく登れないんですよ!!
なにより大先生は私の写真をほとんど見たことないのにね。
(せいぜい年賀状に使った写真くらいでしょう)

「私の時代はすぐ終わります。どうしても長年続けていると
同じような写真ばかりになってしまう。違う視線で大雪を写してほしいんですよ」
ドキッ! それをいわれると私などすでにもうマンネリ、誰かのマネ、
同じようなのばかり撮ってますよ~トホホ。



先生、下山後、写真展を拝見しました。(今度こそ本当に)
しかし、どれがこの夏写したものかわかりませんでした…
こんなダメな奴なんです。私のことは早々に諦めてください。
私に唯一あるのは「秀でた感性、類稀なる写真センス」だけなんですから。

「喝!! それが一番足りないんじゃ~たわけ! もっと精進せい!!」


(写真は滝見沼付近かな? これでデジカメ・沼めぐりシリーズ終了です。
次回以降はフィルム写真掲載予定です)


*予報より雨が降らず、のち強い日差し、季節外れの蒸し暑さです。
  体調管理が大変。今日一緒に仕事をした同僚が風邪引いてました。


コメント
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