ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番

2012-01-27 23:48:51 | クラシック(協奏曲)
ハチャトゥリアンに続いてはブルッフのヴァイオリン協奏曲です。こちらはヴァイオリン協奏曲の定番として数多くのCDが出ています。とは言え、作曲者のブルッフ自身はお世辞にもメジャーとは言えません。生前の彼は交響曲、室内楽からオペラまで幅広く手がけていたらしいのですが、残念ながらほとんどの作品は歴史の中に埋没してしまい、今では本作を含めたわずか数作品が語り継がれるのみです。という訳で出回っているCDは大概がベートーヴェンやメンデルスゾーン、ブラームスなどの有名作曲家のヴァイオリン協奏曲とセットになっています。やはりブルッフ単独では購買意欲をそそられないのかも。実は私もこの曲の存在自体は知っていたものの、「ブルッフなんてマイナーやし~」という理由で今まで買ってませんでした。

で、いざ聴いてみたんですが、これがもう素晴らしいとしか言いようがない。ドラマチックな第1楽章、美メロのオンパレードの第2楽章、そして華やかな第3楽章と、どこを切り取っても優美なヴァイオリンの音色と壮麗なオーケストラの響きにノックアウトです。個人的には好きなヴァイオリン協奏曲1位はベートーヴェン、2位はシベリウスなんですが、3位にはチャイコフスキーでもメンデルスゾーンでもなくこの曲が食い込んでくるかも。それぐらい気に入りました。



CDはチョン・キョンファのヴァイオリン、ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルのものを買いました。このCDのいいところはカップリングで同じくブルッフの「スコットランド幻想曲」が入っていることです。これも数少ないブルッフの生き残り作品の一つでヴァイオリンを主楽器にした大変美しい管弦楽作品です。文字通りスコットランド民謡がベースになっており、第1楽章のヴァイオリン・ソロなど思わず口ずさみたくなる親しみやすさです。
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ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲

2012-01-27 22:06:22 | クラシック(協奏曲)
土曜日に久々にクラシックのCDを買いました。ここ3年ほどはジャズにどっぷりのめり込んでいたのですが、欲しいCDはあらかた買い尽くしてしまった(まだまだ手に入らないレア盤は山ほどありますが・・・)のと、新年明けにシンフォニーホールで関西フィルのコンサートに行き、クラシックの魅力を再確認したというのもあり、しばらくはクラシックCDを集めることにしました。

で、記念すべき第1弾はハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲です。ハチャトゥリアンと言えば運動会でもよく流れる「剣の舞」があまりにも有名です。最近は浅田真央ちゃんのフィギュアで使われた「仮面舞踏会」も人気が出てきました。でも、それ以外の作品は一般の人には馴染みがないんじゃないでしょうか?かく言う私もその一人だったんですが、ちょっと変わったヴァイオリン協奏曲ということで手を出してみました。



私が買ったのはイツァーク・パールマンのヴァイオリン、ズビン・メータ指揮イスラエル・フィルのCDです。こういうレア曲は選択肢が少ないので迷わなくて楽です。第1楽章、いきなり激しくバイオリンが暴れまわる感じです。途中で美しい旋律も出てきますが全体的に猥雑な感じは否めません。第2楽章、今度は一転してヴァイオリンが切々と哀愁漂うメロディを奏でていきます。途中やや暗いかな?という気もしますが終盤にオーケストラも入ってドラマチックに盛り上がるあたりがGOOD。そして第3楽章。いきなりド派手に管楽器と打楽器が大音量で打ち鳴らされます。いや~、ビックリしたな。でも、そのその後に続くヴァイオリン・ソロが思わず歌いたくなるような陽気なメロディ。解説を読むとハチャトゥリアンの故郷であるアルメニアの民族音楽から影響を受けたと書いてあるけどことなくスペインっぽい感じもします。これはいいですな。

最初に聞いた時は第3楽章はともかく、第1・第2楽章がとっつきにくい感じでしたが、聞き込んでるうちに味が出てきました。なかなか癖になりそうです。CDにはおまけでチャイコフスキー作、グラズノフ編曲の「瞑想曲」というのが入っています。チャイコフスキーの中ではかなりマイナーな曲ですが、こちらもセンチメンタルな佳曲です。
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