ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

チャイコフスキー/ピアノ三重奏曲

2012-01-28 23:33:41 | クラシック(室内楽)
お次はチャイコフスキーの室内楽作品で、ピアノ・ヴァイオリン・チェロからなる三重奏曲です。個人的にはクラシックの醍醐味と言えばやはり華やかなオーケストラ、と思っているので室内楽作品は普段はあまり聴きません。まあ箸休め程度にと思って買ったのですがなかなか良かったです。



CDはチョン・ミョンフン(ピアノ)、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)、チョン・ミョンファ(チェロ)の3姉弟からなるチョン・トリオのものを買いました。姉のキョンファは言うまでもなく世界トップクラスのヴァイオリニスト、弟のミョンフンはピアニストよりも指揮者としての方が有名ですね。お隣韓国が生んだすごい音楽一家です。

演奏技術に関してはあまり専門的なことはわかりませんが、ピアノ三重奏曲というわりにはピアノよりヴァイオリンの活躍が目立つような気がします。ジャケ写真の立ち位置もキョンファさんが真ん中ですしね。いや、もちろんピアノもいいですが。曲はチャイコフスキーだけあって、美しく親しみやすいメロディの宝庫。46分と室内楽にしては長いですが飽きることなく、むしろ聴けば聴くほど良さがわかってくる感じです。

もう1曲ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番も入ってますが、こちらは珍しい単一楽章12分の小品。いかにもショスタコさんらしい重苦しいムードで始まりますが終盤にドラマチックな盛り上がりを見せます。初期の頃の作品だけあって彼にしては聴きやすい方かも。
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ブルックナー/交響曲第4番

2012-01-28 09:28:56 | クラシック(交響曲)
さて、ブルックナーです。ブッルクナーと言えば世間的には決してメジャーとは言えないものの、評論家やコアな音楽ファンからは崇拝に近いまでの支持を集める傾向にあります。何でも“ブルオタ”などという造語もあるとか。

私と言えば学生時代にカラヤン指揮の交響曲第7番を買ったきりです。曲自体はとても良く、一時お気に入りでよく聴いてたんですが、なぜか他の交響曲には手が伸びませんでした。理由はシンプルで要は演奏時間が長いからです。だいたいどの交響曲も70分とか80分とかするので、買う前に尻込みしてしまうんですね。ベートーヴェンなんて第9を除けばどれも30~40分ですからね。



そんな私がブルックナーを買う気になったのはこれまた単純な理由で最近読んだ名曲紹介本に“ブルックナーの4番は比較的聴きやすい”と書いてあったからです。CDはニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を選びました。ブルックナーともなれば往年の名指揮者のCDがずらりと並んでいますが、これが値段も安く(1050円!)指揮者もオケも一流なので外れはないだろうと。(あまりその辺りこだわりはありません)

さて、感想ですがやはり若干取っつきにくいのは否めません。演奏時間も63分(これでもブルックナーでは短い方)と長いですし、曲調も全体的に静かで徐々に盛り上がっていく感じ。強いて言えば第3楽章のスケルツォが勇壮ですが、爆発まで行かず消化不良で終わってしまいます。むしろ第1楽章と第4楽章の荘厳な美しさがいかにもブルックナーらしくて良いかも。特に第4楽章には珍しく口ずさみたくなるような印象的な旋律が出てきます。これでブルックナーに開眼したか?と言われると正直微妙ですが、ちょっと他の交響曲も聴いてみようかという気にはなりました。
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