今日はちょっと趣向を変えていろいろな作曲家の作品が入ったオムニバス形式のCDをご紹介しましょう。全てフランスの作曲家でボワエルデュー、ベルリオーズ、グノー、マスネ、ラロ、デュカス、ピエルネらによる序曲集です。時代的には19世紀前半から20世紀初頭までをカバーしており、様式も曲調もさまざまですがどれもクオリティが高く、まさに掘り出しモノの1枚です。演奏はジャン・フルネ指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団。フランス音楽の権威であるフルネだけあって、実にシブい選曲にうならされます。本盤でしか聴くことのできないレア楽曲もあるので実に貴重な1枚と言えるでしょう。
1曲目はボワエルデューのオペラ「白衣の婦人」序曲。ボワエルデューと言われても誰それ?ですが、19世紀初頭に活躍した作曲家だそうです。曲調的には同時代のロッシーニに似た明るく華やかな作品です。2曲目はベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」。マイナー曲揃いの本CDの中で唯一メジャーな楽曲です。ゆったりした前半部分から、後半一気にエネルギッシュな展開に変わり、カーニバルの様子が絢爛豪華なオーケストレーションで描かれます。3曲目は「アヴェ・マリア」で有名なグノーによるオペラ「ミレイユ」序曲。オペラ自体は今ではほぼ上演されることはありませんが、この序曲は力強い行進曲風の旋律が実に魅力的です。4曲目は「タイスの瞑想曲」で知られるマスネによる「フェードル」序曲。マスネの中でもマイナーな作品で、まさに本盤ならではのレア選曲ですが、重々しい序盤から勇壮な中間部分、ついで現れる甘美な主題とドラマチックな展開が魅力の1曲です。
5曲目は「スペイン交響曲」のラロによるオペラ「イスの王様」の序曲。ちなみにイスとは座る椅子ではなく伝説の古代都市の名前だそうです。メランコリックな序盤から荒々しい中間部分を経て、7分過ぎからチェロ独奏で奏でられる美しい主題が絶品です。6曲目は「魔法使いの弟子」のデュカスによる「ポリュークト」序曲。一聴したところ単に暗いだけの掴みどころのない曲かと思いますが、聴きこむとハッとした美しさに目を見張らされます。デュカスの作品の中でも以前に取り上げた交響曲第2楽章あたりに雰囲気が似てるかもしれません。7曲目はピエルネの「ラムンチョ」序曲。ピエルネは生前指揮者として有名だったそうで作曲家としてはマイナーですが、この曲はバスク地方の民謡を題材にしたエネルギッシュかつカラフルな旋律に彩られた名曲です。以上、全7曲どれも甲乙つけがたい名曲揃い。ずばり名盤です!
1曲目はボワエルデューのオペラ「白衣の婦人」序曲。ボワエルデューと言われても誰それ?ですが、19世紀初頭に活躍した作曲家だそうです。曲調的には同時代のロッシーニに似た明るく華やかな作品です。2曲目はベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」。マイナー曲揃いの本CDの中で唯一メジャーな楽曲です。ゆったりした前半部分から、後半一気にエネルギッシュな展開に変わり、カーニバルの様子が絢爛豪華なオーケストレーションで描かれます。3曲目は「アヴェ・マリア」で有名なグノーによるオペラ「ミレイユ」序曲。オペラ自体は今ではほぼ上演されることはありませんが、この序曲は力強い行進曲風の旋律が実に魅力的です。4曲目は「タイスの瞑想曲」で知られるマスネによる「フェードル」序曲。マスネの中でもマイナーな作品で、まさに本盤ならではのレア選曲ですが、重々しい序盤から勇壮な中間部分、ついで現れる甘美な主題とドラマチックな展開が魅力の1曲です。
5曲目は「スペイン交響曲」のラロによるオペラ「イスの王様」の序曲。ちなみにイスとは座る椅子ではなく伝説の古代都市の名前だそうです。メランコリックな序盤から荒々しい中間部分を経て、7分過ぎからチェロ独奏で奏でられる美しい主題が絶品です。6曲目は「魔法使いの弟子」のデュカスによる「ポリュークト」序曲。一聴したところ単に暗いだけの掴みどころのない曲かと思いますが、聴きこむとハッとした美しさに目を見張らされます。デュカスの作品の中でも以前に取り上げた交響曲第2楽章あたりに雰囲気が似てるかもしれません。7曲目はピエルネの「ラムンチョ」序曲。ピエルネは生前指揮者として有名だったそうで作曲家としてはマイナーですが、この曲はバスク地方の民謡を題材にしたエネルギッシュかつカラフルな旋律に彩られた名曲です。以上、全7曲どれも甲乙つけがたい名曲揃い。ずばり名盤です!