本日はイギリスの作曲家レイフ・ヴォーン=ウィリアムズの「ロンドン交響曲」をご紹介します。クラシックの世界で「ロンドン交響曲」は2種類あり、ハイドンがロンドン滞在中に書いた12曲の交響曲、その中でも最も有名な交響曲第104番が「ロンドン交響曲」と呼ばれます。ただ、これはハイドン自身が名付けたわけではなく、後世の人が名付けたいわゆるニックネーム。一方、今日ご紹介する作品は作曲者自身が命名し、ロンドンの街の情景にインスピレーションを受けて書き下ろした正真正銘(?)の「ロンドン交響曲」です。とは言えリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」のような純粋な標題音楽ではなく、形式的にはあくまで伝統的な4楽章形式です。ただ、作曲家自身がインスピレーションの基となった情景を書き残しており、それを頭に入れて聴くとより曲の理解が深まります。
まず第1楽章がロンドンの中心地シティの朝。夜明けの静寂のような始まりから、「オペラ座の怪人」そっくりのテーマが現れ(もちろん本曲の方が先ですが)、その後は活気にあふれた賑やかな展開となります。第2楽章は秋の午後の広場の風景で、澄み切った秋空を思わせる美しい旋律です。第3楽章はスケルツォで夜の盛り場を描いたそうですが、そんなに騒々しくはなく、旋律はあくまで素朴です。第4楽章は特に風景描写はありませんが、曲のフィナーレを飾る壮麗な雰囲気です。ゆったりした行進曲風の前半部分から力強い中間部を経て、最後は夜の帳が下りるように静かに幕を閉じます。CDはサー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のものを買いました。と言うより国内盤で出回っているのはこれぐらいしかありません。本国イギリスはじめ欧米ではそれなりに人気のあるヴォーン=ウィリアムズですが、日本での浸透度はまだまだですね。でも、この曲なんかは旋律も親しみやすいですし、もっと人気が出ても良いと思うのですが・・・
まず第1楽章がロンドンの中心地シティの朝。夜明けの静寂のような始まりから、「オペラ座の怪人」そっくりのテーマが現れ(もちろん本曲の方が先ですが)、その後は活気にあふれた賑やかな展開となります。第2楽章は秋の午後の広場の風景で、澄み切った秋空を思わせる美しい旋律です。第3楽章はスケルツォで夜の盛り場を描いたそうですが、そんなに騒々しくはなく、旋律はあくまで素朴です。第4楽章は特に風景描写はありませんが、曲のフィナーレを飾る壮麗な雰囲気です。ゆったりした行進曲風の前半部分から力強い中間部を経て、最後は夜の帳が下りるように静かに幕を閉じます。CDはサー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のものを買いました。と言うより国内盤で出回っているのはこれぐらいしかありません。本国イギリスはじめ欧米ではそれなりに人気のあるヴォーン=ウィリアムズですが、日本での浸透度はまだまだですね。でも、この曲なんかは旋律も親しみやすいですし、もっと人気が出ても良いと思うのですが・・・