本日はチャイコフスキーの交響曲第2番「小ロシア」です。私の場合なぜかチャイコフスキーの交響曲は番号の後ろから順に聴いてきており、最初が第6番「悲愴」で、その後第5番→第4番→番号なしのマンフレッド交響曲→第3番「ポーランド」の順に聴いてきました。一般的には第4番以降が「後期3大交響曲」と呼ばれ、傑作とされていますが、個人的には第3番もかなり好きです。で、この第2番ですが、結論から言うと「まあまあ」と言ったところ。チャイコフスキーらしい歌心溢れる旋律が全編に散りばめられており、ツボを押さえた曲ではあるんですが、一方で耳について離れないような旋律もなく、チャイコフスキー作品の中で地味な存在なのもむべなるかなと言ったところです。
ちなみに副題の「小ロシア」は帝政ロシア時代のウクライナの呼び名で、第1楽章と第4楽章にウクライナ民謡をもとにした旋律が使われているからだとか。第3番「ポーランド」も同じような理由だったのでこの辺のタイトルの付け方は適当です。第1楽章冒頭にホルンが奏でる物哀しげな旋律がまさにウクライナ民謡で、そこにオーケストラが加わって壮麗なクラシック音楽に仕立て上げるところがチャイコフスキーの手腕ですね。第2楽章は穏やかなアンダンティーノで第3楽章は勇ましいスケルツォ。個人的にはこの中間楽章が他の交響曲に比べて弱い気がします。第4楽章は再びウクライナ民謡をベースにしながらも、いかにも交響曲のフィナーレらしく華やかなオーケストレーションを施し、最後はド派手なクライマックスを迎えます。曲全体の完成度はともかく最初と最後の盛り上がりはなかなかのものです。CDはムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のものです。
ちなみに副題の「小ロシア」は帝政ロシア時代のウクライナの呼び名で、第1楽章と第4楽章にウクライナ民謡をもとにした旋律が使われているからだとか。第3番「ポーランド」も同じような理由だったのでこの辺のタイトルの付け方は適当です。第1楽章冒頭にホルンが奏でる物哀しげな旋律がまさにウクライナ民謡で、そこにオーケストラが加わって壮麗なクラシック音楽に仕立て上げるところがチャイコフスキーの手腕ですね。第2楽章は穏やかなアンダンティーノで第3楽章は勇ましいスケルツォ。個人的にはこの中間楽章が他の交響曲に比べて弱い気がします。第4楽章は再びウクライナ民謡をベースにしながらも、いかにも交響曲のフィナーレらしく華やかなオーケストレーションを施し、最後はド派手なクライマックスを迎えます。曲全体の完成度はともかく最初と最後の盛り上がりはなかなかのものです。CDはムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のものです。