おとといも触れた、3月16日に秋田新幹線にデビューする、E6系電車「スーパーこまち」。
今日、報道向けの試乗会が秋田-仙台間で行われたそうで、ローカルニュースで大きく報道されている。その映像を見ると、試乗列車は秋田駅11番線から発車していて、隣の在来線の6番線には、国鉄時代の塗装(国鉄色)の485系電車が停まっているのがちらりと映った。9時10分発の「いなほ8号」のようだ。
いなほにはたまに国鉄塗装の車両が入ることはあるが、それがE6系と並ぶのは、貴重な光景だろう。
新幹線区間での一般向け試乗会は既に終わり、この土日には、秋田-大曲、秋田-仙台で一般公募(在住地域限定)による試乗会も開催される。
今日の報道向け試乗会には、報道関係者以外にも、自治体関係者も招かれたらしい。とある地方議会議員(沿線が地盤ではない)も参加したようだが、その個人のブログで「何がどう改良されたのか?解らないが」などとのたまっておられた。
仕事として、住民の代表として乗ったんだから、もうちょっと書きようがあるんじゃないだろうか。
例えば、外観や内装は従来とは大きく違うこと、普通車の座席のヘッドレストに“枕”があって、それが上下する機構が採用されたことなどは、すぐに分かるはず。あるいは「解らない」のなら、資料を見るなり、JR社員に納得するまで尋ねるべきだ。遊びではなく、議員の身分で仕事として試乗会に来ているのだから。情けない。
さて、「スーパーこまち」は、従来の「こまち」と比べて、フル規格新幹線区間での特急料金が高くなる。在来線区間(秋田-雫石)各駅から仙台までは現行+200円、大宮・東京までは+500円。
JR東日本では、会員制予約サイト「えきねっと」の中で、「えきねっとトクだ値」という企画乗車券を出している。1年前に紹介した時は、秋田-首都圏方面では正規料金(乗車券・特急券とも)の20または25%引きだったのだが、その後、13日前までに予約すれば30または35%引き(お先にトクだ値)、以降は10または15%引きという2段階に変更されて現在に至っている。
また、JRのダイヤ改正と同日から、全日空の羽田-秋田便に、新鋭機「ボーイング787」が就航(5往復のうち1往復のみ。羽田より北では、新千歳に次ぐ就航路線)することになっている。
(B787は相次ぐトラブルを受けて、飛行できない状態が続いているので、どうなるか分からないが、)新幹線と航空機との競争が激しくなることが予想される。
こうした事情から、個人的には、「スーパーこまち」導入の値上げに当たって、トクだ値の割引率を引き上げ、実質的には従来と同じ程度あるいはそれ以下の費用で乗車できるようにするのではないかと、予想していた。
現行のトクだ値設定列車と割引率一覧
※上の表で「15%」の列車は、お先にトクだ値では35%、「10%」の列車が30%となる。
この度、3月16日以降のえきねっとトクだ値の内容が明らかになった。(3月16日~31日分)
結論を言うと、「割引率は35・30・15・10%で変更なし」「割引率35・15%適用の列車は、下りこまち23号1本だけに激減(上りには設定なし)。それ以外の列車はすべて30・10%適用」
つまり、スーパーこまちばかりか、多くのE3系こまちでも(35・15%引きを選択する余地がなくなるので)、支払う額が現在より高くなってしまうことになる。※秋田-仙台は現在と同じく、全列車35%・15%引き
新ダイヤのトクだ値設定列車一覧
※ダイヤ改正後の設定列車一覧表(http://jreast.eki-net.com/tokudane/pdf/train/20130316-0331/akita.pdf)より作成。上り列車の欄で「東京駅発時刻」とあるのは「秋田駅発時刻」の誤りですよ!
通常期に秋田-東京間で「お先にトクだ値」を使った場合、現行(E3系こまち)では、35%引きで10920円。スーパーこまちの30%引きでは、12110円。
差額は1190円だけど、これは高いか安いか…
予想は見事に外れたわけだが、JRはずいぶんと強気に出たものだ。
4月以降の設定、そしてすべてがE6系になる1年後にはどうなるかが注目される。
なお、同様に、新青森-首都圏でも、35%・15%引き設定の列車が減っている。山形-首都圏はほぼ変更なし。
※スーパーこまち関連の次の記事
【2月8日追記】JR東日本のパック旅行(東京ディズニーリゾートなど)でも、スーパーこまちを利用する場合は大人で500円加算される料金設定になった。
【10月7日追記】9月28日のダイヤ改正では、こまちの本数が減って、スーパーこまちが7往復に増えた。パック旅行では、基本料金がスーパーこまち利用となり、こまちを利用する時は500円引きされるように変わった。
今日、報道向けの試乗会が秋田-仙台間で行われたそうで、ローカルニュースで大きく報道されている。その映像を見ると、試乗列車は秋田駅11番線から発車していて、隣の在来線の6番線には、国鉄時代の塗装(国鉄色)の485系電車が停まっているのがちらりと映った。9時10分発の「いなほ8号」のようだ。
いなほにはたまに国鉄塗装の車両が入ることはあるが、それがE6系と並ぶのは、貴重な光景だろう。
新幹線区間での一般向け試乗会は既に終わり、この土日には、秋田-大曲、秋田-仙台で一般公募(在住地域限定)による試乗会も開催される。
今日の報道向け試乗会には、報道関係者以外にも、自治体関係者も招かれたらしい。とある地方議会議員(沿線が地盤ではない)も参加したようだが、その個人のブログで「何がどう改良されたのか?解らないが」などとのたまっておられた。
仕事として、住民の代表として乗ったんだから、もうちょっと書きようがあるんじゃないだろうか。
例えば、外観や内装は従来とは大きく違うこと、普通車の座席のヘッドレストに“枕”があって、それが上下する機構が採用されたことなどは、すぐに分かるはず。あるいは「解らない」のなら、資料を見るなり、JR社員に納得するまで尋ねるべきだ。遊びではなく、議員の身分で仕事として試乗会に来ているのだから。情けない。
さて、「スーパーこまち」は、従来の「こまち」と比べて、フル規格新幹線区間での特急料金が高くなる。在来線区間(秋田-雫石)各駅から仙台までは現行+200円、大宮・東京までは+500円。
JR東日本では、会員制予約サイト「えきねっと」の中で、「えきねっとトクだ値」という企画乗車券を出している。1年前に紹介した時は、秋田-首都圏方面では正規料金(乗車券・特急券とも)の20または25%引きだったのだが、その後、13日前までに予約すれば30または35%引き(お先にトクだ値)、以降は10または15%引きという2段階に変更されて現在に至っている。
また、JRのダイヤ改正と同日から、全日空の羽田-秋田便に、新鋭機「ボーイング787」が就航(5往復のうち1往復のみ。羽田より北では、新千歳に次ぐ就航路線)することになっている。
(B787は相次ぐトラブルを受けて、飛行できない状態が続いているので、どうなるか分からないが、)新幹線と航空機との競争が激しくなることが予想される。
こうした事情から、個人的には、「スーパーこまち」導入の値上げに当たって、トクだ値の割引率を引き上げ、実質的には従来と同じ程度あるいはそれ以下の費用で乗車できるようにするのではないかと、予想していた。
現行のトクだ値設定列車と割引率一覧
※上の表で「15%」の列車は、お先にトクだ値では35%、「10%」の列車が30%となる。
この度、3月16日以降のえきねっとトクだ値の内容が明らかになった。(3月16日~31日分)
結論を言うと、「割引率は35・30・15・10%で変更なし」「割引率35・15%適用の列車は、下りこまち23号1本だけに激減(上りには設定なし)。それ以外の列車はすべて30・10%適用」
つまり、スーパーこまちばかりか、多くのE3系こまちでも(35・15%引きを選択する余地がなくなるので)、支払う額が現在より高くなってしまうことになる。※秋田-仙台は現在と同じく、全列車35%・15%引き
新ダイヤのトクだ値設定列車一覧
※ダイヤ改正後の設定列車一覧表(http://jreast.eki-net.com/tokudane/pdf/train/20130316-0331/akita.pdf)より作成。上り列車の欄で「東京駅発時刻」とあるのは「秋田駅発時刻」の誤りですよ!
通常期に秋田-東京間で「お先にトクだ値」を使った場合、現行(E3系こまち)では、35%引きで10920円。スーパーこまちの30%引きでは、12110円。
差額は1190円だけど、これは高いか安いか…
予想は見事に外れたわけだが、JRはずいぶんと強気に出たものだ。
4月以降の設定、そしてすべてがE6系になる1年後にはどうなるかが注目される。
なお、同様に、新青森-首都圏でも、35%・15%引き設定の列車が減っている。山形-首都圏はほぼ変更なし。
※スーパーこまち関連の次の記事
【2月8日追記】JR東日本のパック旅行(東京ディズニーリゾートなど)でも、スーパーこまちを利用する場合は大人で500円加算される料金設定になった。
【10月7日追記】9月28日のダイヤ改正では、こまちの本数が減って、スーパーこまちが7往復に増えた。パック旅行では、基本料金がスーパーこまち利用となり、こまちを利用する時は500円引きされるように変わった。