広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ぐるるの放送 他

2014-07-21 23:46:29 | 秋田のいろいろ
秋田のバスの話題をまとめて。
●こちらが便利です
中央交通の路線バスの車内放送は、毎年6月に更新されるらしい。
広告主の交代や内容見直しが行われ、昨年登場した、桜町の薬局の「今でしょ!」はわずか1年間でやめてしまったそうだ。

一方、この記事で取り上げた千秋公園入口の交通安全キャンペーンは健在。(フレーズ・広告主とも変更なし)
ほかに、木内前では国民文化祭(のうち県民会館でやる催し)、菊谷小路では高価買取りの店といった、新たな広告も加わった。(以上、添川線で確認)
国民文化祭は、終了後の年末の段階で流れなくなるのだろうか。


昨年から広告が流れるようになった、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」は、広告部分は変わらず。木内前の国民文化祭はなし(引き続き医院の広告)。
加えて、新たな放送として、バス停の最寄り施設が案内されるようになった。
バス停名に続いて、「○○へお越しのお客さまは、こちらで降りられると便利です。」というフレーズ。

流れるのはバス停と施設名(放送される順番)は次のとおり。
千秋公園入口(広告の後に挿入):エリアなかいち、千秋美術館、佐竹資料館、久保田城御隅櫓
ねぶり流し館前:旧金子家住宅、サンパティオ
大町通り:赤れんが郷土館
千秋公園入口では、標語入りの笹原内科医院の広告に続いて、4施設の名前が告げられるので、だいぶ長い放送になった。

ご存じの方も多いと思うが、市営バス時代から一般路線バスでも、一部では最寄り施設名を案内していた。
千秋公園入口では「次は、千秋公園入口、千秋公園入口」に続いて「千秋美術館、県民会館、市立明徳館前でございます」と言っていた。(「次は~」と「~でございます」が連続する1つの文。広告より前に入る。ぐるるのほうは、別々の文で、広告より後。)
中央交通移管後は、千秋公園入口では、なぜか一部の路線でだけ流れる(移管路線でも流れないものがある)らしいが、「~前でございます」が「~入口でございます」に変わっただけで、同じフレーズ。

一方で、美術工芸短大入口(現・美大前)の「新屋図書館」など以前はあったのに、いつの間にか流れなくなった停留所・施設もある。
これは流れなくなって当然だが、今の「県庁第二庁舎前」停留所名は、以前は「NHK前」だったので、「次はNHK前、NHK前、 県庁第二庁舎前でございます」というのもあった。

市営バスの「~前でございます」で流れたのは公共性の高い施設ばかりだから、広告ではなく案内の一環として、バス停名から漏れてしまった施設を訪れる人への配慮だったのだろう。
ただし、始発の秋田駅のすぐ次のバス停の千秋公園入口で流すのは無意味な気がするし、下り側にねぶり流し館前がなかった当時は、例えば通町でその案内を流すようなことはしておらず、行き届いていたわけでもないだろう。

移管後、神田線の神田停留所では「外旭川幼稚園前でございます」とか言っていたはずだが、これは広告だろう。同園は私立だし、他の幼稚園では放送は流れないから。
【26日訂正】コメントでご指摘いただいたように、神田は「外旭川小学校前」でした。外旭川幼稚園はポールの広告でしたので、訂正します。
となると、同じ神田線内のバス停最寄りの市立小学校である保戸野小学校が、すわ町で案内されないのは釣り合いが取れていないように思える。笹岡入口の外旭川中学校、原の町(または保戸野八丁)の秋田大学附属各学校が案内されてもいいのに。

【10月5日追記】新国道経由各路線の「高野(こうや)二区」停留所では、「次は、高野二区、高野二区。聖霊短大前でございます。」とアナウンスされる。位置関係やバス停から門まで400メートルあることを踏まえれば「聖霊短大入口」が妥当な気がする。(以上追記)


ぐるるに話を戻して。
中心市街地を訪れる人の足というぐるるの意義からすれば、最寄り施設名の案内は大事だと思う。
路線図には記載されているのに、放送は淡々とバス停名を述べるだけなのは不親切。
実は、そんなことを運行主体の秋田市役所へ伝えさせてもらったので、それに応えてくれたのかもしれない。

一般路線では流れる、県民会館と市立中央図書館明徳館が抜けてしまったのは不思議。ぐるるで来訪する人だっているだろうに。あと、南大通り・中通病院前辺りで「あきた文学資料館」を入れてもよかったかも。
ねぶり流し館前の「サンパティオ」は案内される中で唯一の民間施設。イベントが開かれることはあるとはいえ、基本的に商業施設なのだから、広告料が発生してしまいそうな気もしなくないけれど。

そういえば、ぐるるの予備車だった「129」が6月以降まったく運用に就かなくなった続きだけど、引き続き、少なくとも土日祝日は見かけない。834と835の2台で回している。
【8月30日追記】この後、8月28日に久々に129がぐるる運用に入った。ほんとうに必要な時しか予備車を入れず、普段は専用塗装の2台を優先して使うことにしたようだ。129は普段は一般路線を走るようだ。


ちなみに、弘南バスでも、一般路線バス、循環バスとも同様のアナウンスがある。
「~へご用の方はこちらでございます」という言い回しだったはず。
弘前大学前の国立病院機構弘前病院や、市役所前(市役所前公園入口)では、弘前公園、市立観光館、市民会館、藤田記念庭園と、千秋公園入口のように長々と案内されていた。


●エレモお休み
秋田県が呼びかけて設立されたコンソーシアムが製造(改造)し、秋田市の泉ハイタウン線で週5日(毎日1往復)運行されている、EVバス(充電式の電気で動くバス)「ELEMO-AKITA」。
※中央交通はコンソーシアムの一員として運行を担当しているだけで、中央交通が主体的に製造・運行しているのではない。
(再掲)
6月30日付で中央交通ホームページに「EVバス運行期間について(休止)」が掲載された。
「車両メンテナンスのため」運行を休止するということだが、その期間が7月9日から9月上旬(予定)と2か月以上の長期。
※「運行を休止」するのは車両についてで、そのダイヤは一般車両で運行される。

今までは、週5日のうち1日だけ運休ということはたまにあった。
法定もしくは何らかの点検だったのだろう。また、運休の日でも、客を乗せない状態(関係者らしき人物が乗っていた)で走っているのを見たことがあった。

今回は何のための運休だろうか。
大掛かりな改造が施されるのだろうか。発進後の変速(4速に入る時)のぎこちなさ(ノッキングのような衝撃)の改善とか。
あるいは、メンテナンスというのは建前で、実は冷房能力が不足していて真夏は使い物にならず、運用から外すとか?
※屋根上のソーラーパネルの電力で冷房をまかない、窓ガラスなどの断熱を工夫して、冷房能力・効率はそれなりにあるはずではある。暖房のほうは補助的な燃料が必要だとか聞いたけれど。

※その後、9月上旬を過ぎても、運行再開の情報も運休延長の情報もないままだったが、11月7日に久々に姿を見かけた。さらにその後、11月19日から運行が再開されることになった。


●キャンペーン中だけど…
中央交通では、7月はとあるキャンペーン期間中。(別に客が何かもらえるわけではない)
「車内事故防止キャンペーン」で、7月1日に同社ホームページに告知がアップされている。事務的な実施の告知であって、乗客への理解協力を求めるようなものではない。

といっても、中央交通だけが&今年だけやっているものではなく、例年、全国の日本バス協会会員事業者が共通で実施している。
基本的には、ゆとりを持った運転と乗降扱い(着席を確認してから発車させるなど)を運転士に徹底させるようなことだが、乗客に対して改めて協力をお願いすることもできるだろう。

キャンペーン中だから、何か変化があるかと言えば、中央交通では特に感じない。最近は暑いこともあって、よくバスに乗っているけれど。
掲示や放送で案内があるわけでもない(イラストのポスターはあるが、それは以前から。したがってホームページ以外ではキャンペーンの存在すら知らされていない)。
とても丁寧で慎重な運転だったり、とても愛想が良かったりする運転士にも当たったが、彼らから車内事故防止に関する直接的な言動はなかった(まあ慎重に運転していれば、ある程度は防止できるでしょうけど)。

例えば、独自のポスターをバス停や車内に張ったり、「安全運転を心がけておりますが、停車間際は思わぬ事故が起きることがあります。完全に停まるまでお立ちにならないよう、お客さまのご協力をお願いします」という放送(肉声でも自動放送でも)を流すとか、思い切ってマスコミに広告を打つとか、まだできることはあると思う。
以前、こんなことも書いたけれど、基本的には、車内事故は限りなくゼロにできるはずなのだから。
今の状況では、バス協会にキャンペーンをやれと言われたから、形だけキャンペーンをやっている(と装っている)ようにしか思えない。

※以前の繰り返しですが、バス車内で乗客がケガすれば、運転者は車外で事故を起こしたのと同様の責任を問われるとのこと。乗客としては、安全運行に協力し、早めの確実な着席・完全停車後の離席をしなければいけない。


●違う中古車
最近は小田急バスからばかり来ていた、中央交通の中古車。1週間ほど前、こんな車が、
中型バス・日野レインボー「か10-23」
※この運転士さん、防止はかぶっていないのにネクタイはきっちり締めている(夏期の回送時なら、どちらも着けなくて良いはずだが…)

ナンバーからすれば、昨年末に新車で入れた10-27~10-29の直前の登録。(そういえば、先日初めて10-27に乗って、久々に新車の香りを感じた。中はまあ普通)
新車ではないし、元小田急でもなさそう(小田急では日野は多くない)。窓は上下に開閉し、窓枠は銀色。ノンステップではないと思われる。
後部下のランプとリアウインドウの「低公害車 エンジンは自動停止します」表示は、前所有者からの特徴か?(調べたけど分からない)

男鹿営業所にこんなバスが入ったとかいう話を聞いた気がするが、見たのは秋田市内。
回送表示だが、場所からして「豊浜ふれあい号」用として秋田中央トランスポートが使っていたのだろう。
写真を見ると、会社名の表示がないようにも見える。男鹿からトランスポートへ転属されたのか、それとも一時的に貸し出されていたのか。

この外見の車種は、2004年で製造終了となっている。車齢的には、小田急から来る中古とどっこいどっこいだろうか。
バス会社によっては、中古車の確保に苦労している所もあるとか。中央交通の場合、仲の良い小田急から融通してもらえてはいるものの、中型の中古には限りがあるのか。それとも、郊外路線での使用を考慮して、ノンステップでない車が欲しかったのか、気まぐれでいすゞじゃないのを使いたかったのか。

【2022年9月14日追記】1023は、京成グループ・千葉交通の中古のようだ。2022年9月時点でも、秋田市西部地区マイ・タウンバス(豊浜ふれあい号とは言わなくなった?)で使用中。床が板張りだった。
コメント (5)
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