広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

お城からコンビニまで

2014-07-28 19:49:08 | 津軽のいろいろ
お城からコンビニまで、弘前の建物や工事の話題。
●弘前城
以前触れた通り、弘前公園の弘前城天守(天守閣)は、もうすぐ曳家で動かされ、元の状態に戻るのは10年後。
下乗橋から定番アングル
有料の本丸側には入らなかったが、無料エリアから見る限りでは、まだ工事の気配はなかった。
工事で埋め立てられるお堀も、まだそのまま。(ただしスイレン【31日追記・ホテイアオイかな?】がびっしり茂って水面はほとんど見えない)

天守が動かされるのは、それ自体の工事によるものではない。その下の石垣の工事が行われるため。
なんでも石垣に「孕み(はらみ)」という現象が起きているそうで、このままでは地震などで崩壊する恐れが出ているとか。
たぶんここ? ↓と↓の間
写真では分かりにくいかもしれないが、下乗橋から見て天守よりも向こうの一帯が膨らんでいるのが、素人目にも分かった。
石が白っぽい辺り

膨らんだ箇所を堀の対岸から。肉眼ではなんとなくおかしいのが分かった
内側から力がかかって起きるようで、最近は各地の城跡で課題になっているようだ。
秋以降、訪れる度に違う状況になっていることだろう。※2014年秋の石垣や本丸内の様子はこの記事中ほど

弘前公園内では、桜など樹木の剪定や薬剤散布などのメンテナンスが行われていた。
にっぽん縦断こころ旅」で西濠の桜のトンネルがちらりと映った時、「立入禁止」になっていたのも、こうした作業が行われていたのかもしれない。

建物から話が逸れて、弘前公園の他の話題。
○津軽版ババヘラ
秋田のババヘラアイスに相当するものが、弘前にある。僕は弘前公園内でしか見たことがない。
リヤカーをベースにした青い移動式の屋台(営業中は移動せず常に止まっている)で販売し、「弘前アイス組合」という赤い看板が出ている。
「チリンチリンアイス」という名称のはずだが、屋台に表示はないようだし、特にチリンチリンと音がするわけでもない。【29日追記】屋台に鐘(鈴?)が付いていて、移動中はチリンチリンと音がするらしい??
2012年4月のGoogleストリートビューより
アイスの色は黄色一色、アイスの量はババヘラより少ない。
「ヘラ」ではなく、コーンアイスで一般的な「アイスクリームディッシャー」を使って盛り付けるので、ドーム型。※バラ盛りでないババヘラのように、山型に盛る人もいるらしい。

味や食感はババヘラによく似ているが、こちらのほうが全体的にやや「軽い」だろうか。(ババヘラも業者によってそれぞれ微妙に異なるけど)

以前は1つ100円だったのだが、今春から150円に上った。弘前公園以外では以前から150円で売ることもあったという。(4月24日付陸奥新報「冬夏言」)
秋田のババヘラは200円が標準か。
ペットボトル飲料並みの価格だし、園内には自販機や店はほとんどない。散策中にちょっと一息つくには、手頃な価格・量かもしれない。

公園内では、東門付近の外堀沿い(弘前市文化会館やNHK弘前支局の向かい。担当者によって微妙に位置がズレる?)、市役所向かいの追手門を入ってすぐ(市民広場南東)、その先の植物園入口角(市民広場北東)の3か所には、シーズン中はほぼ必ず出ている。はず。【29日追記】追手門でも、門の外・外堀沿いにいることもある。

※弘前のチリンチリンアイスには、違うバージョンも存在した。この記事末尾参照。

【29日追記】青森県内一円で、同様の販売形態のアイスが存在する。ただし、地域によって業者が異なり、味も大きく違うようだ。下北半島の恐山周辺では、ヨモギ味のがあるとか。
秋田のババヘラは、男鹿周辺を本拠地とする複数の業者があり、そこから県内各地に出向き、味や見た目はほぼ同じ(差はある)なのと対照的。

【8月21日追記】
NHKの東北6県向けのカメラマンリポートで、八戸市でチリンチリンアイスを行商する71歳の男性が取り上げられた。
それによれば、
・青森県のチリンチリンアイスは昭和30年代が全盛期で350人以上の売り子がいたが、今は県内で75人。八戸では1人だけ。
・屋台は水色系で弘前のとだいたい同じ(微妙に異なる)。
・コーンは緑色やピンク色の色付きのものも。
・アイスは白を中心に、茶色、オレンジ、ピンク、水色が囲むように盛り付けられる。
・海水浴場や岩手県九戸村の祭りでも(車で出かけて屋台を下ろして)売っていた。

○キノコ
市民広場の片隅に生えていたキノコ
「ドクベニタケ」かな?


建物に戻って。
●文京小新校舎
弘前大学(本部のある文京町キャンパス)近くの弘前市立文京小学校の校舎が建て替えられていた。※昨年秋(リンク先末尾)、その前の関連記事
敷地東側(富田大通り側)のグラウンドに新校舎を建て、西側の旧校舎が解体されてグラウンドになるはず。

公式ホームページを含めてネット上には情報がほとんどなかったが、予定通りならば今春から使われているはずで、旧校舎は解体中だろうかと訪れてみると…
解体工事は建設部でなく管財課の担当なのか
解体工事の看板によれば、旧校舎が2月から7月末、体育館が6月から8月20日までの工期となっているが、すでにどちらもなくなって更地になっていた。
すぐにグラウンドとして使えそうな状態。
2014年8月に更新されたグーグルストリートビューで、解体途中の旧校舎の姿が見られる。

そして旧グラウンド跡には、
立派な3階建ての新校舎(敷地北西角から)
西側が正面なので、玄関はグラウンドを向き、富田大通りに背を向けて建つ形。旧校舎時代はあった、大通り側(南東角)の出入り口は廃止されたようだ。
北側の枡形交番側から、プール(従来のまま)-体育館-校舎本体という配置で、北側からしか出入りできないので、玄関の位置というか配置がちょっと変わっている。

玄関の上には校章と「弘前市立文京小学校」の表示、その上の階段室~塔屋と思われる高い位置には塔時計(針と文字盤は白)と、現在の学校としては標準的なアイテム。
体育館の屋根は、落雪の危険がなく、秋田市でも主流の陸屋根。
2階建て校舎が複数並んでいた旧校舎と比べれば、コンパクトにまとまっていて効率が良さそうだし、格段の環境改善だ。

デザインに関して、素人ながら少々。
体育館と校舎本体は、色合いは統一されているものの、質感は異なる。せっかくなら、もう少し配慮して揃えれば、見た目がよりきれいだったのに。(秋田市の保戸野小や勝平小は上手に揃えている。一方、港北小は揃える気が毛頭ない色使いだけど…)
校舎本体は、重厚感があって学校らしいものに感じたが、今どきの小学校にしては重すぎる気もする。コンクリートの色は、冬の鉛色の空に溶け込んでしまいそう。(新しい秋田県立美術館にも、そんな印象を持ってしまって好きになれない)
コンクリート打ちっ放し自体、ちょっと古いような気もする。20年位前に流行ったのかな。(かと言って、秋田市立学校のような明るい色にすると、10年ちょっと経過した程度で外壁の汚れが目立ってしまう欠点もある)
あと、窓が多くて大きいと感じた。夏は暑くないだろうか。
【30日追記】敷地や費用の制約もあるのだろうが、デザイン的な「遊び」が少ないようにも感じた。質実剛健でいいかもしれないけど、小学校にしては堅苦しいかな。


ところで、弘前公園周辺を歩いていると…
あれ!
どこかで見たような建物?!
県立弘前中央高等学校の新校舎(の裏面)。体育館の跡に今年1月にできたもので、最上階の4階が体育館になっている。
コンクリートむき出しで、窓の下に茶色のアクセント。コンクリートの梁(?)が格子状に並ぶところが、文京小の新校舎にそっくりだ。
文京小校舎の設計は民間会社が行っていたが、弘前中央高校も同じ所が設計したのだろうか?


●マック跡のローソン
昨年晩秋(リンク先中ほど)、弘前駅近くのイトーヨーカドー向かいにあったマクドナルド弘前駅前町店が閉店して解体されていた。(マクドナルドは弘前大町店として移転)
その後、今年3月6日に「ローソン弘前駅前三丁目店」がオープンしたと聞いていた。
(再掲)ストリートビューよりマクドナルド当時

(再掲)マクドナルド解体中

現在のローソン。街路樹のケヤキが1本撤去された
道がカーブしていることもあり、道路と店舗の位置関係が平行ではない。マクドナルド当時とほぼ同じ角度のようだが、正面となる辺は入れ替わった。

この敷地は、代官町や紀伊國屋書店付近の土手町方面へ通り抜ける歩行者用“近道”として機能しており、ローソンになっても健在。
看板は低いタイプ。抜け道の位置(店舗左側から一直線)も以前と同じかな


●川沿いの道?
2012年秋(リンク先中ほど)、中三の(蓬莱橋を挟んで)はす向かいの中土手町で、1つのお店がなくなって(近くへ移転したらしい)、更地になっていた。
(再掲)

現在そこは、
工事中
「歩道を整備しています」とかいう工事看板が出ていた。
ということは、公共工事のために店が移転させられたのだろうか。
工事は、川沿いに遊歩道を作るような雰囲気。土手町の通り(蓬莱橋のたもと)と中央弘前駅を直接結ぶルートになるかもしれない。
※この後、10月の状況はこの記事中ほど
コメント
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